買い物しているときに誰もが意識する”コスパ”という言葉。欲しい気持ちと価格、素材と価格、必要性と価格etc.それらが見合っているか、価格よりも前者が上回っているかをきっと考えているはず。そんな誰もが抱えるテーマに正面から取り組んで、ミモレでもおなじみのスタイリスト福田麻琴さんが上梓しました。その名もずばり『大人気スタイリストがすすめる コスパのいい服』。出版されたばかりの本の中から、麻琴さんが考える真のコスパ服を一部だけご紹介します!
今回は、ユニクロと無印良品。誰もが知る、お手頃ブランドから、大人世代が買うべきアイテムを紹介。選ぶポイント、着こなしなどなど、参考になることばかりです。
ユニクロで買うべきは
なんと言ってもジーンズ!
ここ数年、定番になっているというユニクロのハイライズのスキニーデニム。「おなかまですっぽり包み込み、腰位置が高く見える深い股上。伸縮性に優れているので、しゃがんでも不快な窮屈感がありません」とそのはき心地を大絶賛。またひざ下からストレートになっていて、脚をまっすぐすっきり見せてくれるのもいいんだとか。そして、靴を選ばない九分丈、「ネイビーパンツの要領ではける」色落ち感のないインディゴもヘビロテしている理由なんだそう。
脚がきれいに見えると福田さんが絶賛するユニクロのスキニーデニム。それははいたときにスタイルアップできる、ということだけでなく「体がきれいに見えることは、品のよさにもつながります」とも教えてくれました。そして「品があるから、トレンド感のあるトップスや小物を合わせても、行き過ぎた印象になりません」とも話します。だからこそ、デコルテの開いたぴたっとしたトップスを合わせたとしても、ユニクロのデニムのおかげで、カジュアルだけど、女性らしいコーディネートになるのだそう。
無印良品で買うなら
メンズの白シャツの他になし!
ふたつめに紹介してくれたのは、無印良品のメンズシャツ。「ゆったりでも、だらしなく見えないサイズ感がいい」と福田さん。ご自身はLサイズを愛用しているそうですが、メンズサイズを選ぶ理由として「ジャストサイズもいいけれど、コスパとおしゃれ感のある着姿を重視するなら、体が泳ぐくらいのゆとりがあるオーバーサイズがおすすめ。ゆったりとした印象がヌケ感となって、着こなし全体に雰囲気を与えてくれます」と話してくれました。ただし、ゆとりとだらしないは全く別物。必ず購入前には試着して「肩が張らずに落ちているか、袖をまくったときにできる生地の”たまり”にボリュームが出すぎていないかを確認してみてくださいね」とのことでした。
メンズシャツは着丈があり「裾をボトムインしやすく、ブラウジングのボリュームを調整しやすい」というのもおすすめの理由のひとつ。写真のようにすっきりと入れてしまえば、きちんとして見えますし、もう少しふんわりとたゆませれば、カジュアル感がアップ。ゆとりのあるサイズだからこそ、着こなし方を変えて、印象を変化させることもできるんです。
福田さんも愛用する、お手頃ブランドのコスパ服、いかがでしたか? さらに詳しくおすすめのコスパ服が知りたいという方は、ぜひ『人気スタイリストがすすめるコスパのよい服』を手に取ってみてくださいね。
『大人気スタイリストがすすめる コスパのいい服』
福田麻琴著 1540円 すばる舎刊
最近は、お手頃な価格で購入できる洋服が市場にいろいろ出てきています。ただ、「安い」とはいっても、せっかく大切なお金を支払うのですから、「いいもの」を買いたいもの。「いいもの」と聞くと、高価なものを思い浮かべられるかもしれませんが、実は、お手頃な価格帯のなかにも「名品」と呼ばれる「いいもの」はたくさんあります! 本書では、ユニクロやGAP、無印良品やZARAなど、入手しやすい身近なブランドのなかから、上質のおすすめアイテムや、失敗しないもの選びのヒントをアドバイス。実はあまりお金をかけていないのに、「すっごく素敵! 」と言われるようなコーディネイトのコツもあわせてご紹介します!
文/幸山梨奈
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