「奇跡の50歳」こと、歌手で女優のジェニファー・ロペスが、ミラノで行われたヴェルサーチェの2020 SSのショーのランウェイに登場し、会場を沸かせました。

ショーの最後に会場が暗くなり、スクリーンにはGoogleの検索画面が。「ヴェルサーチェのジャングルドレスを見せて」という声が流れると、J.Loが2000年のグラミー賞の際にヴェルサーチェのトロピカルプリントのドレスを纏った画像がズラリと登場。

驚く観客たちの元に、今度は「本物のジャングルドレスを見せて」と言う声が聞こえると、自身の曲である「Your Love don’t Cost a Things」をBGMに、2020年SSバージョンにアップデートされたジャングルドレスを着て大胆に肌を露出したJ.Loが現れるという、何とも粋な演出!

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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写真:REX/アフロ

2000年当時、世間からはまだ“Diddy”ことラッパー/プロデューサーのショーン・コムズの彼女、くらいにしか認識されていなかったJ.Lo。その彼女を一晩で有名にしたのが、このヴェルサーチェのドレスだったと記憶しています。

写真:AP/アフロ

おへその下まで開いた大胆なカッティングとシースルー素材で「半裸ドレス」とも呼ばれた、伝説のこのドレス。このJ.Loの画像を求めて当時多くの人々が検索したことから、Googleの画像検索の機能が生まれたという逸話があるのだとか。一枚のドレスに、人の運命を変えるだけでなく、新しいテクノロジーを生み出す力までが秘められているなんて……!

これはモード界の大御所ブランド「ヴェルサーチェ」とジェニファー・ロペス、それぞれの影響力のすごさを改めて世間に知らしめることに成功した、素晴らしい演出だったと思います。

写真:ロイター/アフロ

当時30歳だったジェニファーも、今や50歳。だけど当時よりさらに露出の高いセクシーなドレスをなびかせて堂々としたキャットウォークを披露した彼女の肉体は、昔よりも鍛えられ、若いモデルたちよりも圧倒的な存在感がありました。

新作映画「ハスラーズ」ではストリッパー役に挑戦し、「ポールダンスを習得するのは、今までにやったどんなことよりも難しかったわ」と語っていた彼女。ひと昔前には「50歳のハリウッド女優には老女の役しかない」と言われていたのに、今やジェニファーのように、アラフィフ女優がセクシーなヒロインを演じることも珍しくなくなってきましたよね。

年齢を気にして何かをあきらめたりせず、果敢に自分の可能性を広げる努力をし続けるジェニファーの強さと美しさに、アラフィフになっていろんなことに弱気になっていた私は、喝を入れられた気分です。

気合いと根性と、自分を信じる力。これを忘れずに、これからまだまだ、やりたいことにチャレンジするぞ! そんな勇気をもらえたニュースとなりました。

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