雅子さんに向けて、必死の再アタック

雅子さまへ6年越しの一途な恋、皇太子浩宮さまのプロポーズ大作戦_img0
1993年1月、ご自宅にて。写真/宮内庁提供

新浜鴨場で浩宮さまからいきなり6年越しの想いを打ち明けられた雅子さん。しかしながら、10月20日過ぎにいったん宮内庁に断りの返事を出します。

雅子さんの答えは、
「自信がありません」
でした。

浩宮さまと宮内庁は、雅子さんに向けて必死の再アタックを始めます。
ちょうど10月23日から上皇陛下と美智子さまの中国御訪問の直前のことで、その後のことは中国に随行中の藤森昭一宮内庁長官のもとにも、国際電話で逐一連絡が入りました。
雅子さんの元上司の柳谷さんも再説得に乗り出すとともに、浩宮さまも雅子さんに毎晩のように電話をかけられたのです。

11月6日、上皇陛下と美智子さまは、雅子さんの父・小和田恆さんを赤坂御所に招いてお気持ちを伝えられたといいます。美智子さまは、かねてから雅子さんを女性として高く評価していたのです。

11月28日、その年3度目の会う機会が設定されました。午後1時15分、東京・目黒区の小和田邸の駐車場から紺色のインスパイアが滑り出しました。
助手席には雅子さん。ハンドルは妹の節子さんが握り、後部座席には母・優美子さんの姿もありました。

午後5時10分、車は冷たい雨のなかを戻ってきました。ところが、車から降りたのは、母と妹の二人だけ。
雅子さんは宮内庁職員が運転する軽ワゴン車で、東宮仮御所に入っていったのです。

この間、マスコミも車を追っていました。ところが、雅子さんはタクシーを乗り継いで最後に軽ワゴン車に乗られたらしく、各社とも完全にまかれてしまったのです。

午後10時3分、雅子さんの愛車カローラⅡが自宅に戻ります。ドライバーは、父の恆さん。愛娘を迎えに行った父の姿でした。