超ヒステリックだけど優秀な上司…会社は何もしてくれないとき私はどうすれば?_img0
 

会社の先輩やリーダーが理性的でない場合、後輩や部下たちは多大な精神的被害を受けてしまうもの。でも、環境や関係性を改善する方法がないわけではありません。3ヵ月先まで予約のとれない心理カウンセラーとして大人気の根本裕幸さんが、いくつかの対策を解説してくれました。

 

delfinさんからの質問

Q. ヒステリックなチームリーダー。でも優秀なので、会社は何も対応してくれません。


私の悩みは職場の人間関係です。10歳年下の同性の同僚がいて、彼女はチームリーダーです。優秀ですが怖い存在です。朗らかなときもあるのですが、思い通りにいかないとヒステリックに嫌みを言ったり、脅したりします。口癖は「私はいつ辞めてもいいんだから」です。チームメンバーは常に彼女の顔色をうかがって、おだてながら過ごしています。皆で上司にも相談してますが、仕事ができるという理由で対応してくれません。彼女が原因で休業者も出ました。どう対応すればよいのでしょうか?(52歳)


根本裕幸さんの回答

A. チームリーダーも本当は弱く孤独である、という証拠を集めると良いと思います。


このケースの場合、できる対策はいくつかあります。
1つ目ですが……、まず大前提としてお伝えしたいのが、ヒステリックな人というのは自分に自信がない人である、ということです。delfinさんの職場リーダーの場合、仕事ができる、チームリーダーというポジションにいる、ということに惑わされがちですが、彼女自身は自分に自信がない。だからヒステリーを起こすことで、皆をコントロールしようとするのです。試しに明日から、彼女のことをそういう目で見てみてください。ポロポロとそういった面が見えてくるはずですから。それが分かると、「この人も人間だ、弱いんだ」と思えて、ヒステリックな言葉にも必要以上にビビらなくなれるかもしれません。

この「彼女も人間だ」と知ることの良さは、思考が“自分軸”になる、という点にもあります。今のdelfinさんは、彼女のヒステリーに怯えるという“彼女軸”の日常になってしまっています。つまり、自分ではなく彼女によって自分の状態が決められてしまっている。ですが「彼女も人間だ」と見る目を変えることは、delfinさん自身ができることです。そのようにして自分の感情を自分で決められるようになると、彼女とも少し付き合いやすくなってくるはずです。ですからまずは、彼女の自信がなさを表す“証拠”のようなものを集めてみてください。

 
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