何かと話題になる「年の差恋愛」。パワフルでエイジレスな女性たちが増えた昨今、ハリウッドでは女性が一回り以上年下の男性と交際することも珍しくなくなりました。

Netflixの人気ドラマ『ザ・クラウン』で、既婚者でありながら18歳年下のイギリス准男爵と恋に落ちるマーガレット王女を演じている、ヘレナ・ボナム=カーター(53歳)もそのひとり。

そのエピソードを描いたシーズン3が11月17日から解禁となるこのタイミングで、以前から熱愛が噂されていた21歳年下の作家ライ・ダル・ホルンボーと、イギリス版『Harper’s Bazaar』誌の「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」のレッドカーペットに現れたことが、話題になっています。

なかなかハンサムな恋人、ライ。年下、しかも職業が作家。このキーワードを聞いただけでもなんだか映画の題材になりそうなふたり(笑)。長年事実婚状態だったティム・バートンは映画監督だったし、やはり彼女はアーティスティックな男性たちのミューズのような存在なのでしょうか。

『Times』誌のインタビューでは、「このタイミングで、私もマーガレット王女くらい年の離れた恋人を持つなんて、ちょっと変な感じがするわ。でも、彼女を演じていようがいまいが、きっと起こったことだと思うけれど」とヘレナ。

 

二回り近くも年下の恋人と付き合うことについては、

「人は皆、異なったスピードで歳を取るの。私のボーイフレンドは信じられないくらい成熟しているわ。彼は若い肉体に歳老いた魂を持った人。私が言いたいこと、わかるかしら? 大抵の人は年上の女性のことを怖がるけれど、彼はそうじゃないの。女性って歳を取るとすごくパワフルになるのよね。なぜ卵子が古くなったからって、性的にも恋愛的にも魅力的であることをあきらめなきゃいけないの?

正直言って、ここからがもっと楽しいのよ。全ての恐れから解き放たれて、結果を気にせずに純粋に(恋愛を)楽しむことができるんだもの」

これ、なんだかすごくよくわかる!

少し前にはこんな風には考えられなかったのですが、私自身、バツイチでアラフィフに突入したことで、以前は自分をがんじがらめにしていた恋愛や結婚に対してのマイルール(例えば、恋人ならこういうことをしてくれて当然、とか、●●してくれないのは本気じゃないから、などの思い込みなどなど)が、最近はかなり緩んで来た気がしていたのです。

恐らくそれは、「もう結婚に焦ったり、こだわったりしなくてもいいか」=「焦ってもしょうがないし」、と、ある種、あきらめというより、悟りの境地に至ったからではないかと。

そしてヘレナの場合はティムとの間に2人の子供をもうけてママになっているし、キャリアも言うまでもなく成功しているし、となればなおさら、将来を不安に思う要素や必要は、一ミリもなさそうですよね。

ここからは少し余談になってしまうのですが。
私は「教えて! バツイチ先生」という、結婚したいアラサー女性向けの恋愛コラムを書いているのですが、投稿される彼女たちの悩みを見ていると、そのほとんどが「早く結婚しなきゃ!」という焦りから来たものだと感じます。

それはやはり、彼女たちの年齢、30歳前後って、女性が様々なことに年齢的なタイムリミットをいちばん感じやすい時期だから。だから皆さん、「結婚するのはこの相手でいいのだろうか?」、「彼は結婚する気があるのだろうか」と、とにかく不安でいっぱいで、肝心の自分の本当の気持ちをみつめるゆとりがなくなっている。

翻って、ヘレナのようにアラフィフになってからの恋愛は、結婚をゴールとしていない分、変な打算もなく、もしかしたら、若いときより純粋に「恋愛」のみを楽しめるのかもしれません。

「年の差」はさておき、ヘレナのようにいくつになってもお互いをリスペクトしあえて、一緒に過ごす時間が心地よいパートナーを持つのは、素敵なこと。このふたりの心から幸せそうな笑顔を見ていたら、そんな風に思えたのでした。

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