彼らは信じるものは違っていても、お互いの家族の宗教に敬意を払って生活しています。子供達も、小さい時にはデヴィと一緒に教会に行っていましたが、洗礼は本人の意志で決められるようになるまで受けていません。
もちろんビビンも子供達をイスラム教徒として教育することなど全く考えていませんでした。

 

彼らが子供達に教えたかったのは、隣人への愛、そして平和と寛容。これは両方の宗教の根本でもあります。
インドネシアのような国では、違った宗教を信じ、エスニック的にも違う人たちがたくさん住んでいます。皆が一つになって、共に一つの国として繁栄していこうとしていく上で、隣人への愛と寛容、これは基本中の基本です。
そして私達が今直面している社会の様々な問題に取り組む際に、必要なことでもあります。

Brexit、白人主義、ネオナチ、移民問題……また、一方で何もせずに権利だけを要求する人達。もちろん歴史と様々な問題が複雑に絡まり合っている中で、物事を簡単に言い切る事は不可能ですが、愛があればちょっとでも良い方向に向かうのではないでしょうか?

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ザ・サンチャヤは、コロニアル風の建物にインドネシアのエッセンスを感じるリゾートホテル。そして都会の洗練されたインテリアが素敵です。
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Kumari Nahappanのアートsaga seedsがあります。

前回記事「流行やイメージだけで洋服を着ていませんか?」はこちら>>

 
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