「仕事場で、ホストとしてお客さまを迎えるときは、必ずジャケットを着ます。モノトーンのシャープさが好きなので、黒子に徹するイベントではブラックスーツを。展示会や商談では、きちんと感がありながら、肩に力が入り過ぎていない、ジャケット×パンツスタイルで臨みます。
”キャロットパンツ”と呼んでいる、カーヴィーなシルエットのジャージーパンツは、昨日のコーディネートではいているものと同じ。はいている私自身もコンフォタブルですが、それがお客様との距離感を縮めるのにも役立っている気がします。夏の白とはまた違う、温かみのあるウィンターホワイトも気に入っています。
ジャケットは同素材のパンツもあるので、セットで着てスーチングスタイルを楽しむことも。今年らしいダブル仕立てで、ボタンの大きさや色、シャープな襟のラインなど。ディテールにまでこだわりがあり、この一着を羽織るだけで、表情や佇まいが凛とした雰囲気になるので重宝しています。
クロスボディのバッグ、ジャガー・ルクルトの時計、セルジオ ロッシのパンプスは、イベントや展示会のときの、私的3種の神器。クロスボディのバッグはスマートフォンやペンやメモを入れるのに丁度よく、コーディネートのアクセントにもなってくれます。時計は主人から拝借したもの。スクエアフェイスのかっちりとしたフェイスと革ベルトは、きちんとスタイルを格上げしてくれます。「ここぞ!」というときに元気をくれるお守りみたいな存在ですね。バングル代わりにニットの上につけました。シルエットが美しいセルジオ ロッシのパンプスは足に合うようで、まったく足が痛くならないので、もう何年も愛用しています」(根本さん)
構成・文/鈴木亜矢子
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