【40代のメイク講座】小林麻耶さん「大人に似合うヘアメイクがわかりません」の答え

タレントの小林麻耶さんが、読者の方と「ほっとできる時間」を共有したい、そんな気持ちでお送りする連載です。

小林麻耶さんが連載当初から「40代になってメイクの方法がわからなくなってしまった」と、熱望していたヘア＆メイク企画。ヘア＆メイクアップアーティストの長井かおりさんを迎え、“大人に似合うメイク”をテーマに、目からウロコのビューティレッスンがスタートします。実はこの撮影が初対面というお2人ですが同い年ということもあり、撮影時にはすっかり意気投合。
今回は「長井さんに色々聞きたいことがあるんです！」と、前のめりの麻耶さんから長井さんへ、様々な質問が飛び出しました。

年齢に応じたメイクの仕方がわからない

ベージュジャケット￥15000/ミラ オーウェン(ミラ オーウェン ルミネ新宿２店)、ニット￥10000/ドロワット・ロートレアモン、スカート￥50000/ヴィンス(Vince 表参道店)、イヤリング￥8000、リング￥34000/ジュエッテ

小林麻耶（以下、麻耶さん）　今日は長井さんにお会いできることを楽しみにしていました。長井さんのインスタもチェックして、あれもこれもと考えていたら、ものすごくたくさんになっちゃいました（笑）。

長井かおり（以下、長井さん）　どうぞ、どうぞ質問してください（笑）。

麻耶さん　はい！ありがとうございます。まず最初の質問です。私、年齢に応じたメイクの仕方がわからなくなってしまったんです。大人になってからメイクのアップデートをしていないことに気づいて、「あれ？年齢に応じたメイクって何だろう？」と。

長井さん　この悩み、麻耶さんだけではないんですよ。きっとミモレの読者の方も同じような悩みを抱いていらっしゃいます。

麻耶さん　気づけば30代前半と同じメイクをしていたんですよね。だからなのか、今の私の顔に似合っていないように感じるんです。とはいえ、いかにも“メイクしてます”感が出ているのもちょっと違うな……と。

長井さん　そうですね。ここ数年は「ナチュラル」や「エフォートレス」なメイクが主流になっています。でも、素っぴんでいい、メイクをしないというわけではありません。メイクをしていないかのようなメイクを仕込む。それがコツなんです。

麻耶さん　それが一番難しいです！

グレーニット￥23000/ロートレアモン、スカート￥22000/レリル(アンシェヌマン)、ピアス￥28000/エナソルーナ(エナソルーナ神宮前本店)、その他/私物

長井さん　難しく考えることはないですよ。ファンデーションを使いたくなければ、コンシーラーや下地のみで使わなくたっていいですし、メイクも目元、リップ、チークすべてに使えるマルチユースのアイテム１つで完成、という日があったっていいんですから。

麻耶さん　これを使わなきゃ、という常識にとらわれなくてもいいんですね。ちなみに、大人に似合うメイクのパターンってあるのでしょうか？　例えばこのメイクにこのヘアを合わせるといい、とか。忙しいとき、パパッと準備しなければならないときに「これさえ覚えておけばOK」という鉄板のヘアメイクがあれば教えてほしいです。

長井さん　まさに「メイクパターンを知りたい」というお悩みも多いですね。でも、これこそ大人が気をつけなければならないことなのです。忙しいときほど決まったメイクになりがち。でも、「安心だから」「楽だから」とメイクをしていると、年齢に応じた魅力を引き出すことができなくなってしまうんです。それってものすごくもったいない！

麻耶さん　確かに……。

長井さん　「あ〜、今日のメイクどうしよう？」と悩んだときは、ファッションとのバランスを取ってみてください。例えば冬、タートルのセーターや襟元の高いコートを着る機会が多いのであれば、ヘアはまとめる、とか。お洋服の色に合わせてアイシャドウを選んだり、TPOに合わせてキラキラしたテクスチャーのリップやアイカラーで華やかさ演出するなど、ほんのちょっとしたことなのですが「バランスを取ること」が大事。お洋服とのバランス、ヘアのバランス、色のバランスなど、顔だけでなく全身で100％キレイになればいい、そういう引いた目線が大事ですね。あと、私がメイクをする上で心掛けているのは清潔感。やりすぎなメイクはNGです。