“おじ靴”、“おじベスト”、“おじジャケット”……トラッド要素の強い英国紳士的なアイテムが昔から大好きです。でも最近、自分がおじさんに年齢が近づいてきたせいか、似合いすぎて着こなしが難しいと感じています。今日はそんな“好き”と“歳”の右往左往のお話です(汗)。

最近の一張羅ブルゾンはこちら。

マディソンブルーの’19年秋冬、コクーンシルエットのブルゾンです。この冬は長いコートを着る機会がとても少なく、このブルゾンとGジャン、革ジャンをローテーションで着ていました。小柄なのでショート丈のブルゾンで過ごせるのは嬉しいです。

さてこちらは「ヘリンボーン×ジップアップジャンパー」という、「乗馬するおじさま×競馬場のおじさん」みたいな……ハイブリットおじブルゾン

チノパンにスニーカーなどと合わせてしまうと、ゴルフ打ちっぱなし練習場へ出かける父親にそっくりだなあ私、と。歩き方も似てるし。どんどん似てきてるわ〜。

若い頃は、おじコーデも「あえてコスプレ的に着ている」感じがあって可愛く着こなせてた(はず)なのですが、最近は、ハマりすぎて性別不明のような……。現代新書に『生物と無生物のあいだ』という名著がありますけれども、「おじさんとおばさんのあいだ」に限りなく近づいていっているような……。

というわけで、必然的にスカートと合わせることに。

ロック調のロゴニットと白いブーツなどちょっとエッジの効いたものと合わせてみました。
 

今日は張りのあるコットンのスカートですが、チュールスカートやサテンっぽい艶のあるスカートなど、やわらかい素材のものと合わせてもいいのかなと思っています。メイクも少ししっかりめに。

先日、髪を短く切った松本千登世さんにインタビューをしたのですが、髪を切って一番変わったことは「アウターの衿の形を選ばず着られるようになった」とのこと。「メンズライクなジャケットやトレンチコートが再び似合うようになって嬉しい」っておっしゃってました。ずっと髪が短い私はあまり意識したことがなかったけれど、なるほど、確かに! ショートカットが映えるからこういう衿立てできるブルゾンの形が好きなんだなと気づきました。横から見たときにサマになるし、首の寒さも軽減できますしね。松本さんのインタビューは近日公開予定です。ニューヘアもどうぞお楽しみに!
 

年齢とともに着こなしが難しくなったものは着なきゃいいという考えもあるけれど、試行錯誤しても着たいアイテムもありますよね。

「似合ってるっちゃあ似合ってるけど、あれ?なんか違う」「うーんどうして?」「どうしよう」がこれから次々とやってくるのかもしれません。が、まあ、それはそれで楽しんで右往左往していこう〜と思った年始でした。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

ニット&スカート#ビューティフルピープル
リュック#BPQC
ブーツ#チャーチ

前回記事「自分で選んだ自分の髪を「気に入ってる」ことがもたらしてくれること」はこちら>>

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