美智子さま、清子さまから伝わる秋篠宮家のプリンセス教育のスタート
秋篠宮さまが皇位継承順位1位の皇嗣(こうし)となったことを内外に示す「立皇嗣(りっこうし)の礼」が11月8日に執り行われます。
10月23日(金)に29歳の誕生日を迎えられた秋篠宮家の長女眞子さまは、次女の佳子さまと共に新型コロナウィルスの感染拡大によって、様々な公務が制限される中で、各方面の専門家にオンラインで説明を受けるなど、多くの活動に取り組んでこられました。
私は、筆頭宮家の内親王としてお生まれになった眞子さまや佳子さまのお振舞いやご発言を拝見するとき、その向こうに美智子さまの面影を感じています。皇嗣となった秋篠宮様のもとで、お二人の成人皇族としてますますの活躍を期待しつつ、この機会に美智子さまと教えから始まった、秋篠宮家の教育についてお話ししていきたいと思います。
美智子さまからアドバイスを受けた紀子さま
秋篠宮さまと紀子さまは、1990年6月にご結婚されました。そののち、陛下(今の上皇陛下)と美智子さまが吹上御所に移られるまでの4年半ほど、赤坂御所の同じ敷地内に住み、ごくお近くでお暮らしになっていました。
ご近所付き合いのような行き来のなかで、紀子さまは皇室にしきたりやご公務に取り組む際の配慮やお暮らし、子育てのコツなどを、美智子さまからアドバイスしていただいたのです。もちろん、そのときまだ美智子さまと同居されていた清子さまのお力添えがあったことは言うまでもありません。そして、そのご指導が、眞子さまと佳子さまに伝えられているのです。
よくお笑いになるのは胎教によい?
お二人が結婚されて半年ほどたったころのことです。新潟・魚沼で冬季国体が行われ、秋篠宮さまご夫妻がスキーウエアで公務にご出席されました。
魚沼は日本一の豪雪地帯。若い秋篠宮さまと紀子さまは、折からの豪雪で雪にまみれ、まるで雪だるまのようになって選手の活躍を見守り応援なさいました。
ところが、帰郷されて間もなく、ご懐妊の発表があったのです。あの雪だるまのようになって公務に励む紀子さまのおなかには、すでに新しい命が宿っていたのです。24歳の父と23歳の母の若さと健康に、改めて祝福と感謝の思いを抱いたものでした。
妊娠後は、かつて浩宮さま(今の天皇陛下)のご出産にも立ち会われた坂元正一医師が担当医となって、経過を診ていきました。
「すべてが順調で何も申し上げることはありません。つわりも平均的でした。『運動してください』と申し上げると、ちゃんと運動されてきます。スポーツをされていたから、背筋がお強いのです」
紀子さまはテニスがお好きで、ご結婚前からしばしばご一家でテニスをされていました。そして、妊娠されても紀子スマイルは健在。とりわけ、秋篠宮さまと話すときにはよくお笑いになるのです。
「笑いすぎはおなかの赤ちゃんに悪いですか?」
「いいえ、どうぞお笑いください」
紀子さまと坂元医師の間では、こんなやりとりもされたほどでした。
あるとき、秋篠宮さまと紀子さまがモーツァルトの音楽鑑賞会に行かれたのが報道されると、胎教に注目が集まるようになりました。
「あのときはたまたまコンサートに行かれる殿下についていっただけで、モーツァルトだけでなく、ジャズなども聞いております」
と紀子さま。ところが、そんな事情はお構いなしに、この流れに乗ってレコー会社は、
「紀子さまおめでとう」
と帯に入れた胎教レコードを発表し、驚異的な売り上げを記録したのでした。
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