タレントの小林麻耶さんが、読者の方と「ほっとできる時間」を共有したい、そんな気持ちでお送りする連載です。
ずっとやりたかった、空手に挑戦しました!
これまでピラティスに週1回通っていたのですが、1月の舞台で少し足が遠のいてしまって……。運動を再開するときに、新しいことにも挑戦したい、と思い立ちました。というのも、舞台に初めて挑戦したことがとても刺激的で、充実した毎日が過ごせたから。もっともっと、新しいことを始めてみたくなったんです!そこで今回は空手のレッスンを体験することにしました。
空手は実は、ずっとやってみたかったことのひとつ。「カッコいい!」と小さいころから憧れていたのですが、当時は女性が空手をするイメージが私にはあまりなくって。
けれども最近は、オリンピックの正式種目になった影響か、女性選手が「形」をとっている姿をよく目にするようになりましたよね。それでますます、「私もやってみたい!」という思いが強くなったんです。
いざ!レッスンスタート
今回お邪魔したのは、原宿の明治通り沿いにある「B.I.F BY NERGY」。道場というよりはスタジオといった雰囲気で、可愛らしい道着やメイクルームにテンションがあがります!女性で、かつ初心者にはぴったりです。
いよいよ45分のレッスンスタート。正座になり、呼吸に集中して黙想をして心を落ち着けます。それからここにいられること、そしてレッスンができることに感謝を込めて、礼をします。心と体を調和させながら鍛えられるのは、日本の武道ならではの醍醐味ですよね。
ジャンプやストレッチでウォーミングアップをしたら、いよいよ空手のお稽古がスタートします。まずは、基本中の基本の「突き」から。これ、ただ左手を前に出しているだけじゃないんです。それよりも、右手を後ろに引く動きがポイント。「日常生活で、こんなに引いたことない!」というくらい引くので、かなりキツいんですよ。でもこの動き、背中のお肉が取れそうな感じがします。
今回体験させていただいたのは、初回からキレのある動きが身につく初心者向けプログラム「絢」。インストラクターのMUTSUKIさんの動きは、まさにキレッキレ。それもカッコよくて!
正拳突きに前蹴り、そして受け技と、基本の形を教えてもらいました。日々、キレとはまったく無縁の生活をしている私は、ついて行くのがやっと……。
一通りの形を教わったら、最後は組み合わせてみんなで演武にチャレンジします。突きや前蹴り、上段受けや下段受けなどのコンビネーションを行うのですが、これが難しい! でも、やっていくうちにどんどん動けるようになっていき、足も高く上がるようになったんです。蹴って引く動きのときに、「シュッ」と音が出たときには思わず感動。「また音を出したい!」と、モチベーションが上がりました。
レッスンの様子をもっと見る
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「えいっ!」というかけ声とともに突くと、気合いが入ります! インストラクターさんの「いい声! あと一回!」などというかけ声も絶妙。もともと汗をかきにくいタイプなんですが、じわじわと全身から汗が出てきました。演武の後はストレッチをして、静かに瞑想。緩急、そして静と動を組み合わせた、とても楽しいプログラムでした。
体験レッスンを終えての感想は、「とにかく楽しかった!」ということ。二の腕と肩甲骨にすごく響いたのを実感できました。ただ今回は、動きを追うのに必死で、へその下あたりにある丹田があまり使えなかったんです。丹田に意識を向けることができたら、もっと汗をかけたし、エネルギーも使えたはず! 次回は挑戦してみたいです。
「B.I.F」の道場訓のひとつに、「自己を乗り越える」というのがあります。MUTSUKIさんが最後に、「ここに来られたことですでに、自己を乗り越えられています」と言ってくださったんですね。
ついつい大きな目標を立てがちですが、結果は小さなことの積み重ね。一つひとつのことに感謝を忘れないようにしたい、と思いました。思った以上に楽しかった空手。ぜひ続けて、数十年後に「趣味は空手。40歳から始めたんですよ」って言ってみたいです!
撮影/横山翔平
ヘア&メイク/伏屋陽子(ESPER)
取材・文/萩原はるな
構成/片岡千晶(編集部)
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