ネイルは、気分に合わせて自分で。若い頃から、もうずっと。
サロンに行ったらきっと格別にウットリした時間を過ごせるのでしょうが、
一度も行ったことがありません。
普段がカジュアルスタイルだから、手元だけカンペキに美しい状態になってしまうとどこか居心地悪い気がして・・・。
おしゃれするというよりは、ネイルは身だしなみという感覚。
何もしないよりもキレイだし、指先に意識がいくことは気分的にもいい気がします。
張り切りすぎない程度に、していたい。そんな感じです。
よくよく考えると、幼い頃からずっとマニキュアに憧れていました。
何が好きかといえば、母親世代のおばさまたちの指先を彩るネイルカラー。それはもう小さい頃から。母の爪が綺麗な色に塗られているとなんだかうれしかったし、幼い頃に「素敵〜!」って思っていたおばさまたちは、もれなくみなさんマニキュアをしていました。
パーフェクトな形でなくても、歳を重ねた指先が赤やピンクで指先が彩られているのは、デザインされたネイルよりも好きかもしれない。
そんな私の憧れは、指の延長上にベージュの美しい爪があるさま。
どこかヌーディーなベージュの指先を見ると、思わずハッとさせられてしまうのは私だけでしょうか。
指先を決定付ける美しいベージュのネイルって、私にとっては本当に永遠の存在なのです。
でも、ベージュって難しい・・・。
ベージュとされる色が持つその微妙な差が、極上にも、完全なる違和感にもなってしまうから不思議です。
だから、自分の指先にしっくり馴染むベージュを、いつもいつも探しています。
もはやライフワークのように。
シーズン前に選んだ2つのマニキュアが写真真ん中と右。

左のグレージュカラーは去年冒険的に買ったのですが、品良く白っぽい印象で意外にもしっくりきたというカラー。ごくたまに、こういうベージュの変化球的なものにも挑戦します。
オーソドックスなキレイ色エナメルは必ずハイブランドの力に頼ります。めぐりめぐって、それは私の中の結論です。
ディオールとシャネルのネイルは一見同じ色に見えますが、ディオールの方がピンク感があって、若干シャネルの方がこっくりとした色味。
この微妙な差異こそがベージュを身につける上での私なりのこだわり。
すっきりとこの3色を並べてみましたが、まるで使われることのなかったベージュたちがわんさとある、という事実。失敗も多々。ベージュって本当に難しい!ベージュネイルには投資しすぎています。
さて・・・・・。
指先のベージュについて、延々と語ってまいりましたが、最近になってようやく気づいたことが。
気に入ったベージュがなかなか探せない、というのではなく、問題はもっともっと基本的なところにある、ということ。
「お店ではしっくりきていたはずが、なぜ時が経つとベージュって違う印象になってしまうんだろう」という現象。それでも、「この色ならば!」と気分新たに試してみて・・・という、上がったり下がったりのスパイラル。
それもそのはず。問題は私の生活にありました。
時間が許す限りサーフィンをしているので、毎度、毎度、海に入るたびに黒くなっていく私の手。ふと気づけば、ネイルのベージュとどんどんトーンの差が生まれていくのです。ファンデーションが顔と首で違い過ぎちゃう、あの感じ。
まさに基本的なことで、自分の持ち合わせているベースそのものに問題の所在を見出しました、ということです。
そもそも、きれいに塗られたベージュのヌーディな指先って、その手がどこか透明感があって、か弱ささえ感じられるが故に美しいもの。どちらかというと、美白な方の手のお話なのかも・・・。
どこかピュアなヌーディーな指先の美しさは、若い頃の特権なのでしょうか。
確かにおばさま達の指先は、馴染ませるというよりも、ちょっと明るめな色のほうがいいくらい。
しかも、こんなに類似な色を同時に選んで買っている私って・・・。
こだわりと言ってよいのでしょうか・・・・・・。
完全なる思い込みと、飽く無き憧れの連続。
いくつになっても、人生、学びと反省ばかりです。
Good day!
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