② 電話でパスワードを聞かれることはないので答えない
これは40代のミモレ世代だけでなく、電話をよく使う親御さん世代にもぜひ注意を促したいお話。
偽の電話がかかってきて、「ネットバンキングで問題がおきましたので、パスワードを読み上げてください」という詐欺に要注意です。
銀行や警察だと名乗るケースもあり、突然の電話に驚いて、素直にいろいろ答えてしまう方もいるそう。
電話で答えるだけでなく、「今から、番号をプッシュしてください」といわれる巧妙なケースもあると聞きます。
「電話で銀行のパスワードを聞かれることはない」と心得ておきましょう。
なんだか怪しいなと思ったら、一度電話を切らせてもらい、再度カスタマーセンターにかけなおすのが賢明です。
「いやいや、相手が本当に銀行の方だったら、怪しんで電話を切るのは失礼よね……」と、躊躇してしまう方、大丈夫です。
以前銀行の方に取材をさせていただいた際、「本当に銀行からの電話だとしても、そういった理由で一度電話を切られると『しっかりセキュリティ対策をされているな』とホッとします。全然失礼ではありませんよ」とおっしゃっていました。
パソコンやスマホを買って、ネットバンキングを使うようになった親御さんにも、ぜひお伝えください。
③ パスワードはSNSと同じものはNG。特殊なものにしてメモを
「SNSに、不正に大量にログインされた」というニュースを聞きますよね。
SNSとネットバンキングを同じパスワードにしていると、銀行のパスワードも同じように漏れる可能性があるので要注意。SNSなどとは別のパスワードにしておいた方が安心です。
ただし、あまりにも特殊なパスワードにして、自分がそのパスワードを忘れてしまっては元も子もありません……。ここはアナログ式で、他の人がわからない秘密の場所にメモしておくのがおすすめです。
ネット銀行やネットバンキングはとても便利ですが、自分ひとりで操作することが多く、万一詐欺などの被害にあってもしばらく気づかない危険性あり。
自分の身をまもるために、セキュリティについては十分注意したいですね。
「ショートメールからネットバンキングにアクセスしない」「電話でパスワードを伝えない」「パスワードはSNSと同じものにしない」という3つの注意点。
ぜひ、ご家族にも伝えていただき、ネットバンキングをみんなで安全に使っていきましょう。
取材・文/西山美紀
構成/片岡千晶(編集部)
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