コロナウイルス、ニューヨーク・ヨーロッパ各地に住む家族、友人の近況_img0
私のセルフオフィス

2週間前にこの連載の原稿をパリで書いていた時から、私たちの世界は全く違うものになってしました。

 

3月4日に、パリからポルトガルに戻ってきたときは、冗談半分で「このままパリに閉じ込められる前に脱出しなければ」と言っていたのです。
もともと5日の飛行機を予約していたのですが、5日は航空関係者のストライキがあるので混乱するかもしれないと聞き、急遽、4日最後の夜8時30分の便に変更したのです。
パリの渋滞の時間を避けるために早めに家を出たので、6時30分にはシャルル・ド・ゴール空港に到着しました。
私の人生、かなりの時間を空港で過ごしていますが、こんなに人影がいないことは記憶にありません。でもまだ免税店もレストランも開いてはいました。エアーフランスのラウンジもガラガラです。

ところが飛行機に搭乗すると、機内はマスクをしたアジア人の観光客で混み合っているではないですか。おまけに後ろの方で咳をしている人までいます。
ビジネスクラスで1席間を開けて座っていたちょっと不安げな人と目を合わせて、暗黙の会話です。

この観光客の中には日本からの人もたくさんいたようですが、こんな時に無理をして旅行を強行するのは、情報不足なのではないでしょうか? 
パリも中国からの観光客がいなくって、そしてコリアンの若い観光客がいなくなり、一方でたくさんの日本人の観光客を見かけました。
パリの人達もよくこんな時に観光に来るなという、ちょっと不穏な目つきで見ていました。

さて、飛行機は予定通りにリスボンの空港に到着。ここも全く人気はありませんでした。その後、リスボンから南東に車で1時間、こうして私の家にいるわけです。

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