スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。
ヴァンテーヌの編集者だったとき、毎月のリース(借り出し)で絶対に忘れてはならないアイテムがシュシュでした。髪につけたり、ポケットチーフにしたり、手首につけてブレスレットに――みたいに、コーディネートを組み立てるのに、欠かせないものだったのです。
その後、私自身もあまり使うことはなくなり、大好きだったセックス&アンドザシティの中に出てきたのが、記憶の最後かしら(笑)。キャリーがバーで、田舎町から来たカップルの奥さんがシュシュで髪を束ねているのを見て、「今どきシュシュ(番組内では“scrunchy”と言っていた)してるなんて」と揶揄していたっけ。あ、なるほどね、髪はナチュラルに垂らすか、もしくはタイトにまとめるか――どちらかなのかあ、と思ったのを覚えています。
そして今、私暇です! いや違うか。自宅で動画撮影やミモレの撮影(私的にはリモート撮影的に超大作)もあり、3人の子供たちの食事の準備。末っ子の課題(親の課題)の手伝い、特にコロナストレスではない、日常的にある夫の大喧嘩(昨日ね、これも。結構大きな喧嘩(笑)近所の皆様、すみません)など。忙しいのよ。色々と。あ、喧嘩は一応解決しました。ぷいっと外に散歩に出かけた私に「ダディも反省しているから、あまり責めないで」と日南子からラインが(笑)。いつもこんな感じ、子供たちも慣れたもの。私も絶対にひかない。夫は意外と喧嘩のときはラテンの男になるので、声が大きく口調もものすごく激しい(笑)。
というわけで、またまた前置きが半端なく長くなりましたが、小さなスカーフを使って、シンプルなTシャツの後姿をちょっと華やかにしてみました。横顔だってドラマティックになる♡90×90サイズでは大きすぎるので、ポケットチーフサイズの小さなものを。馬具なsどのクラシカルな古典柄は、ゴージャスになりすぎるかもしれないので、折り方で工夫して。私はキンロックのポップなもので巻いてみました。
家でいろいろできることを発見できたこのプレシャスなタイミング、絶対に無駄にしないように、と思っています。
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