とにかく家にいることが大事な毎日で、連続ドラマのイッキ見をしている人も多いはず。でも「そろそろ新作はひと通り見終わったな~」というアナタに、韓流ドラマファンのライター、渥美志保が、旧作から選りすぐりの傑作ドラマをオススメします!

今回ご紹介するのは、2013年から全3作品が制作され大ヒットした「応答せよ」シリーズ。当時はマイナーだったケーブルテレビ「tvN」を一躍人気の局に変えたこのシリーズ、恋愛の楽しさと切なさはもちろん、笑いと涙と家族愛もたっぷりという、大ヒット韓流ドラマのお手本のような作品です。中でも特に私のお気に入りの1本『応答せよ1994』を中心にご紹介します~。


「ヒロインが選ぶ男は?」で全韓国が真っ二つに!?


『応答せよ』シリーズに共通する最大の特徴は、ドラマの冒頭で「ヒロインが登場する男性のうちの一人と結婚している」という、今現在の事実が示されること。

たとえば、ソウルにある下宿を舞台にした『応答せよ1994(以下1994)』。ヒロインは下宿を営む夫婦の一人娘ナジュンで、下宿には5人の男子学生が出入りしています。ドラマ初回の冒頭は2013年、そのナジュンが夫と引っ越してきた家で、彼女の結婚式のビデオを見ている場面から。夫の顔は写りません。そこにかつての下宿仲間5人が集まり、「この5人の中に私の夫がいる」という言葉からプレイバックして、学生時代の恋愛模様がスタートしてゆきます。

この「2013年」のシークエンスは「2002年の結婚式ビデオ」とともに、「1994年」物語が進む間もちょいちょい挟まれ、思わせぶりなセリフやカメラワークによって視聴者を誘導、「恋人選び」を盛り上げます。その合間合間に、ええええっ!この人があの人とこうなるの?!みたいな、ヒロイン以外の「ひょうたんからコマ」的恋愛も生まれたりして、全く飽きさせません。

 


韓流ドラマ史上最高レベルの「キャラ萌え」と、男子の魅力を意識したキスシーン


各シリーズには5人の男性キャラが登場するのですが、物語が進むにつれて、一人抜け二人抜け(っていうか、誰が残るのか最初からわかりますけど……)、二人の男性が決勝進出的にヒロインと三角関係に。当然ですが「マジでこんないい男いませんから!」と言いたくなる(そしてものすごく一途な)二人が残るので、見ているこっちもどうしていいかわからず、マジで苦しい……。

例えば『1994』の決勝戦は、幼い頃からナジュンの兄同然に育った天才医大生スレギと、メジャーリーグ確実の大学野球のスター、チルボン。ちなみにこの数日、原稿を書くために『1994』を見返していた私が、コロナ禍の辛い現実を忘れられたのはスレギのおかげ❤。最初は「優しく素直な大スター」チルボンに反応する人が多いと思うのですが、通常モードのおふざけと、イザという時の包容力を絶妙な緩急で繰り出すスレギ、回を追うごとにそのギャップの魅力に抗えなくなるはず!(断言)人の痛みをさり気なく気遣えるアニキでありながら、「オレ様」的なところは皆無、いわゆるイケメンでは全然ないけれど、究極のキャラ萌えとでもいいましょうか。「どーかなー」と思う方にも、ぜひ4話まではご覧頂きたいな~。

ちなみに韓国の恋愛ドラマはキスシーンに強いこだわりがあり、このシリーズでは特に俳優が素敵に見えるよう演出されています!(と私の中の腐ったオタが力説)。例えば『1997』では、イケメン俳優ソ・イングクの、美しい首から顎への線を魅力的に見せるキスシーンが。『1994』では、チョンウの猫背気味の姿勢と肩から二の腕のガッシリ感にドキドキする13話のキスシーンを、ぜひお楽しみください。


韓国の時代と絡めながら描かれる青春ストーリー


韓国の「時代」を絡めながら物語が進むのも、このシリーズの魅力。シリーズに登場する女性キャラクター全員が、韓国アイドルのファンだったり、国民が熱狂したドラマが登場したりするのは、韓国カルチャー好きならすごーく楽しいところ。

日本人、特にミモレ世代が共感するだろうなーと思うのは、『1994』で登場するポケベルでしょうか?公衆電話でポケベルにメッセージを残し、折返しでまたメッセージを残し…と今考えればものすごくまだるっこしいやりとりは、だからこそ思いが募るーーなんてことを甘酸っぱく思い出したりするに違いありません。

どの作品も、学生時代から結婚までの比較的長い期間を描いているのですが、その間には、例えば『1994』で描かれた、デパートの崩落事故や韓国通貨危機などの、歴史的な事件も。前半に描かれる子供時代の恋は、まるで子犬がじゃれ合うみたいな可愛さと楽しさで、胸がキュンキュンすることの連続ですが、後半はそうした状況の中で愛が試されることとなり、涙涙の展開に心をぐっと持っていかれます。

盛りだくさんの「応答せよ」シリーズ、ぜひぜひこの機会にお楽しみくださいね~。

応答せよ1994

 

シリーズ第二作。1994年、ソウルの「新村下宿」を舞台に、延世大学に通う20歳、ポケベル世代の大学生たちの恋と青春を描く。下宿の主人の娘ナジュン(コ・アラ)と兄妹同然に育ったスレギ(チョンウ)の可愛い恋愛は、17話あたりから急激に切なさをましてゆき、ここにナジュンを学生時代から一途に思い続けるメジャリーガー、チルボン(ユ・ヨンソク)が絡んで、涙涙の展開に。めちゃくちゃ身体を作っているチョンウとユ・ヨンソクが、無駄に上裸で登場するのもお楽しみのひとつ。

<『応答せよ1994』 動画配信サービス・ここで見られる!>

「Netflix」はこちら>>
「U-NEXT」はこちら>>
「dTV」はこちら>>

応答せよ1997


シリーズ第一作。1997年、釜山の高校を舞台に、主人公のシウォン(チョン・ウンジ(A pink))と、肉親同然に育った兄弟、心優しい天才の兄テワン(ソン・ジョンホ)と不器用なツンデレ弟ユンジェ(ソ・イングク)の三角関係を描く。
オーディション番組「スーパースターK」でデビューしたソ・イングクは、このドラマで俳優としても大ブレイク。「キスシーンが上手い俳優」としても知られ、2話の「確認キス」14話の「階段キス」などの場面が大きな話題に。アイドルグループINFINITEのホヤも、同級生の6人グループの一員として登場し、ダンスを披露。

<『応答せよ1997』 動画配信サービス・ここで見られる!>

「Netflix」はこちら>>
「U-NEXT」はこちら>>
「dTV」はこちら>>

恋のスケッチ~応答せよ1988

 

シリーズ第三作にして、シリーズ最高の視聴率を叩き出した作品。
オリンピックを目前に控えた1988年を舞台に、ソウルの小さな路地裏に暮らす4家族の日々を描く。世界観は映画「三丁目の夕陽」に似てホームドラマの色も濃く、前半は家族愛の号泣エピソードが満載。
ヒロインのドクソン(ヘリ(Girls Day))をめぐる三角関係の一角、天才棋士チェ・テクを演じるのは、このドラマで大ブレイクしたパク・ボゴム。囲碁以外は何もできない天然キャラで史上最高に可愛い。
中盤にこれまでのシリーズにはなかった恋愛のどんでん返しが。後半、視聴者の心を切なさで鷲掴みにするドクソンの恋愛はもちろん、それ以外の女性キャラや親たちの恋愛も泣かせます。

<『恋のスケッチ~応答せよ1988』動画配信サービス・ここで見られる!>

「Netflix」はこちら>>
「U-NEXT」はこちら>>
「dTV」はこちら>>
「Hulu」はこちら>>

「tvN」の公式YouTubeチャンネルで見られる「応答せよ(응답하라)」シリーズはこちら>>


前回記事「【映画ライター対談】どれを観ていいか分からない人におすすめの配信作品は?」はこちら>>