ミモレで過去に公開された記事のうち、特にこの時季に人気があったものをご紹介します。よろしければぜひご一読ください。
在宅勤務で1日3食自炊になったり、外食や友人との会食もままならなかったり。夫や子どもに「またこの料理?」「ママの料理飽きた!」と言われてカチンときたり、はたまた自分自身でも「いいかげん私の料理にも飽きたな」と感じたり。そんな料理疲れ、3食ストレスに効く料理を提案してくれるのが、パーティ料理研究家の五条まあさっちんさんです。
手抜きポイントを押さえて、パパッとごちそう料理
「自分で自分の料理の味に飽きてしまう。わかります! かと言って日々の料理作りからは逃れられないし、このコロナ下、年末年始のパーティシーズンも、おうちで食事をすることも多いですよね。せっかく作るんだったら家族からの『わあ!』『美味しい!』っていう反応だって欲しい。だったらエンタメ感、サプライズ感がある料理で、『おうちごはん』自体をイベントにしてしまえばいいんです!」(まあさっちんさん)
でも、ただでさえ忙しい毎日に、手間がかかるごちそうやパーティ料理なんてとてもムリ……。そんな声に応えるのが、パッと見、華やかなごちそう感があるのに、手抜きポイントをしっかり押さえて時短でできる「まあさっちん流・ビジュアル系家庭料理」。
たとえば「焼かないローストビーフ」「フライパンでBBQ風スペアリブ」「炊飯器で作るカレーピラフ」。簡単すぎるのに食卓にのせると確実に歓声が上がり、食べる人みんなが笑顔になって絶賛。まあさっちんさんの新刊『いつもの「おうちごはん」が特別になるレシピ』から、リピート確定のレシピをご紹介します!
焼かないローストビーフ
手抜きポイント……オーブンを使わない
なんとオーブンいらずで本格的なローストビーフのできあがり! ロゼ色に仕上がってジューシー。
材料(6人分)
牛ももかたまり肉(たこ糸で巻いてあるものがおすすめ)……800g
水……カップ5
香味野菜(にんじん、玉ねぎ、セロリなど残り野菜なんでも)……各適量
カレー粉……大さじ4
薬味(かつおぶし、玉ねぎスライス、貝割れ大根など)……各適量
醤油……適量
作り方
1.鍋に、水、香味野菜とカレー粉を入れて煮立たせ、牛肉を入れる。
2.再び煮立ったら10分加熱して火をとめ、そのまま冷ましておく。
3.2が冷めたら取り出してスライスし、薬味をのせて醤油をかけていただく。
フライパンでBBQ風スペアリブ
手抜きポイント……漬け汁のマリネ不要。グリル不要
フライパンで蒸し焼きしたあとソースを煮詰めてからめるだけで、大人も子どもも好きな味に!
材料(作りやすい分量)
豚スペアリブ……1kg
塩、こしょう……各適量
赤ワイン……大さじ1
イタリアンパセリ(あれば)……適量
《ソース》
ケチャップ……カップ1
粒マスタード……大さじ1
ブルーベリージャム……大さじ4〜5
酢……大さじ3
醤油……少々
にんにく(すりおろし)……2かけ分
作り方
1.豚肉に塩、こしょうして、大きめのフライパンで焼き色をつける。
2.赤ワインをふって蓋をして、弱めの火で20分ほど蒸し焼きにする。
3.ソースの材料を加えてさらに弱火にかける。ソースが煮詰まってとろっとしたらできあがり。器に盛り、お好みでちぎったパセリをちらす。
炊飯器で作るカレーピラフ
手抜きポイント…材料は主に缶詰
包丁を使うのは玉ねぎくらい。あとは材料すべて炊飯器に入れて炊くだけなのに、びっくりするくらいコクとうまみたっぷりのピラフが完成!
材料(作りやすい分量)
米……3合
玉ねぎ(薄切り)……1/2個分
ツナ(缶詰)……1缶
ホールコーン……(缶詰)……1缶
顆粒コンソメ……大さじ1
カレー粉……大さじ1
酒……大さじ2
バター……大さじ1
塩……小さじ1
パセリ……(お好みで・刻む)……適量
作り方
1.米をといで、ざるに1時間以上あげておく。
2.1を炊飯器に入れ、コンソメをお湯500mlに溶かして冷ましたものを注ぐ。
3.玉ねぎと油をきったツナを加え、カレー粉、酒、バターと塩を入れ、ざっとひと混ぜし、炊飯器で炊く。炊き上がったら混ぜ合わせて器に盛り、お好みでパセリをふる。
『いつもの「おうちごはん」が特別になるレシピ 手抜きでも、大人も子どもも盛り上がる! 』
著 五条 まあさっちん 講談社
話題のビジュアル系家庭料理で、おうち時間が盛り上がる!
大勢で集まったり、お出かけしたりができないなら、 いつものおうちごはんをイベントにしてしまえばいい! TVでも引っ張りだこ、お財布にやさしく頑張らないホムパ料理のプロが、 パパッと作れるのに「いつもと違う!」と歓声が上がって、 みんなが笑顔になる献立アイディアの数々を紹介。今回ここで紹介した料理以外にも、クリスマス、年始ごはん会、お花見といった季節のイベントに合わせた献立メニュー、お誕生会や女子会などで盛り上がるメニューなど、数々のレシピを掲載。市販総菜や缶詰、コンビニ食材も上手に活用して、忙しくてもストレスなく作れるのがポイントです。
この記事は2020年12月22日に配信したものです。
mi-molletで人気があったため再掲載しております。
五条まあさっちん
パーティ料理研究家。料理教室「FIVE S CUISINE」主催。ホームパーティが頻繁に主催される社交的な大家族で幼少期を過ごし、のちにカナダ在住経験も。大学卒業後、「華都飯店」の馬氏に師事し中華料理を、「イレール」にてフランス料理を学び、和食は「近茶流」の本科を修了。双子の息子をインターナショナルプリスクールに通わせたことをきっかけに、国際色豊かでありながら、手をかけずに喜ばれるおもてなし料理に磨きをかける。陽気なキャラクターと、海外の流行も取り入れたアイディアたっぷりの料理で、「ZIP!」(日本テレビ系)、「天才テレビくんYOU」「沼にハマってきいてみた」(NHK Eテレ)などTV出演も多数。アメブロ総合1位獲得(2018年6月)。著書に『いつもの「おうちごはん」が特別になるレシピ』(講談社)。