皮膚科医が教える絶対やってはいけない3つの毛穴ケア
毛穴のお手入れ、間違っていませんか?ポツポツと目立つ角栓、メイクのノリも悪くなるし、「今、何とかしたい」と感じている人も多いはず。「その原因は間違った毛穴のお手入れをしているからです」と『毛穴道 もう一生悩まない。』の監修も務めた青山ヒフ科クリニック院長の亀山孝一郎先生。今回は「間違った毛穴ケア」について、お話をうかがいました。
亀山孝一郎 皮膚科専門医/青山ヒフ科クリニック院長
1980年北里大学医学部卒業。大学病院や米国立衛生研究所で研鑽を積み、1999年に青山ヒフ科クリニックを開業。毎日70〜80人近くの患者を診療し、ニキビや毛穴の治療・生活習慣等のアドバイスをおこなっている。なお、『毛穴道』(5月中旬発売予定・講談社)の監修をおこなっている。
え? このケア法間違っていたの?【NG毛穴ケア】
「1日でも早く治したい、ケアしたい、という気持ち、ありますよね。ですが、ここがガマン時なんです。ご自身の判断でケアした結果、悪化させてしまい、結果として治療の時間が長引いてしまった、なんていう場合もあるので注意が必要なのです」と亀山先生。
特に気をつけて欲しいのはこれから話す3つのNGお手入れ。「良かれと思って」やっていたお手入れが、実は火に油を注いでいるとしたら? これを機にお手入れの見直しを!
NG①
爪やピンセットで角栓を掻き出す
「ポツポツと見える角栓をにゅっと取り除きたい」という気持ちはわかりますが、これが一番やってはいけない方法です。爪や爪の間に付着した雑菌が毛穴に侵入したら……? さらに毛穴の周りの皮膚を押し出すわけですから、肌への負荷もかかっています。毛穴の周りで炎症が起こり、他には角層が厚くなったり、過剰な皮脂分泌なども挙げられます。
ピンセット、パックも同様に使用を控えてください。以前、ピリピリと剥がす小鼻専用のパックが流行りましたよね。これはもってのほか。必要な角層まで剥がしてしまい、肌の表面が無防備状態になってしまいます。
角栓を取り除く場合は、無理に掻き出さない。酵素やピーリング効果のある洗顔や美容液でケアすることをおすすめします。
NG②
洗顔時は要注意! スクラブ・洗顔ブラシの過度な使用は控えて
「洗顔で角栓を除去すれば大丈夫よね」と洗顔に注力するのは良いことです。ですが、使用するアイテムによっては毛穴を悪化させてしまうことも。
よく「細かな粒子で肌をすべすべにするスクラブ入りの洗顔料はいいの?」という質問を受けますが、正直おすすめできません。毛穴の出口をきれいにするという意味では問題ありませんが、やり過ぎると肌(毛穴)を傷つけてしまうことも。
毛穴の大敵は「摩擦」です。そのため、洗顔ブラシの使用も控えましょう。一時的に肌がスベスベになったとしても毛穴が開き、過剰に皮脂が出る結果に。「ケアをしているのに一向に治らない」という人は洗顔の見直しから始めてみるのも手です。
NG③
良かれと思ってやっていたコットンパッティングもNG?
化粧水、クリームなどを使う時も細心の注意が必要です。例えば、ローションパッティング。コットンにローションを含ませてパタパタとパッティングしますよね。実はこれもおすすめしません。先ほども話した通り、コットンによる摩擦で毛穴にダメージを与えてしまうからです。
コットンを使用するならパッティングではなく、パックがおすすめです。コットンにたっぷりとローションを含ませ、肌にのせるだけ。決して擦ってはいけません。肌のすみずみまで美容成分を行き渡せてください。
<亀山先生監修>
『毛穴道 もう一生悩まない。』
著 毛穴道研究会
監修 皮膚科専門医 亀山孝一郎
定価 1430円
kindle版も配信中!
講談社
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構成/片岡千晶(編集部)
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