「ダイエットこじらせさん」はどうしても、落ち込みやすく、ストレスに弱くなりがち。ほかの人だったら受け流してしまうようなことでも、真面目なために大きく受け止めてしまうからです。

ストレスや忙しさによって時間や心に余裕がなくなると、ダイエット成功は難しくなります。

せっかく未来の自分をイメージして、行動プランを立てたとしても、それを実践する際に、ストレスや忙しさが目に見えない高い壁として立ちはだかるのです。「今度こそ頑張ってキレイになるぞ!」というキラキラした感情だけでは、ストレスや忙しさは乗り越えられません。
 
とはいえ、社会の中で生きている以上、どんな人もストレスをゼロにすることはできません。だからこそ、ダイエットを始める前に、ストレスや日々の忙しさに対する向き合い方を知っておく必要があるのです。

 

大事なのは、「ネガティブ感情」との付き合い方です。

 

ネガティブ感情と向き合うことは、自分をよりよく知る貴重なきっかけとなります。「私」を知る材料になってくれるのですから、ネガティブ感情にマイナスなイメージだけを持って敬遠するのではなく、そういう感情が湧いてきたという事実をそのまま受け止めるようにしてください。ありのままの自分と向き合えるようになります。

ネガティブ感情の正体を知らないと、「いつも落ち込むのは性格のせい」だとか「精神的に弱いからクヨクヨ悩むんだ」と自分を責めがちになります。でも、それはあなたのせいではなく、ネガティブ感情の性質から発生したもの。ネガティブ感情には、次の3つの性質があるのです。

① 溜めておくと、どんどん膨らむ(ダイエット中なのにお菓子を食べちゃった)
② 考えすぎると、行動が止まる(私ってだらしない。やっぱりダメじゃん)
③ 行動が止まると、さらに悩みや不安が大きくなる(何だかイライラしてばかりの自分にうんざり)

  
一人でああでもない、こうでもないと悩んでいると、ネガティブ感情は勝手に溜まる一方です。膨らみすぎたネガティブ感情に圧倒されてあれこれ考えすぎてしまうと、前向きなアクションが何も起こせなくなります。

行動が止まると「せっかく頑張ろうと決めたのに、結局また何もできなかった」と別のネガティブ感情が湧き上がってきます。これでは悪循環です。

「ダイエットこじらせさん」は真面目なので、余計に自分を責めて落ち込んで、ダイエットをあきらめがちです。

どんなに普段は元気で明るい人でも、ネガティブ感情を抱えているときは、この3つの性質に振り回されてしまいます。それを知識として知っておくことは、ネガティブ感情を味方につける第一歩です。