脚本家になってからのわたしは、おもに自分のために占いをしてきました。ドラマの出演者の運気を占ったり、スタッフとの相性をチェックすることもありました。

脚本家デビューしたタイミングも、NHK朝の連続テレビ小説の執筆をやり遂げられたのも、大河ドラマが決まったのも、全部占いを知っていたおかげなのです。

 

そして、60歳になって、これまでの人生をふり返ると、どれだけ占いに導かれてきたか、ほんとうによくわかりました。

 

わたしはこの32年間で、たくさんのドラマのシナリオを書いてきました。『やまとなでしこ』『ハケンの品格』『Doctor-X 外科医・大門未知子』『花子とアン』『西郷どん』など、視聴者のみなさんに愛していただけた作品を書けたのも、わたしが占いを使いこなして、人生のターニングポイントをうまく回ってきたからだと自負しています。

占い好きな方は大勢いると思いますが、いまひとつ、実生活に生かしきれていないな、というのがわたしの実感です。わたし自身は、ほんとうに占いをフルに生かしてきたので、そのもったいなさがよくわかります。

占いの結果を聞いて一喜一憂するだけでは物足りない。いちばん大事なのは、占いをどう読み解いて、どんなふうに人生に生かすかにかかっています。みなさんにお伝えしたいのは、「占い」そのものではなくて、「占いを人生に生かす秘訣」なのです。

わたしの占いは、霊感でもタロットでも、占星術でもありません。今村宇太子先生から教わった、中国から伝わった四柱推命(しちゅうすいめい)と気学をベースに開発された独自の数気学です。占うことでわかるのは、上下する運気の波とタイミングです。