レトロなワンピース+トレンド小物=モダン・クラシックスタイル

白のワンピース/スザンナ ボウのベルト、ラフィアのミニバッグ/アレキサンダー・マックイーン 靴/ジャンヴィト・ロッシ 写真:アフロ

こちらは最も直近のウィンブルドンである昨年のキャサリン妃スタイルです。ロイヤル御用達のブランドから、開襟、パフスリーブ、ミディ丈といったクラシックなデザインのワンピースをチョイス。

そこに、黒のボウ付きベルトと、ポインテッドの太ヒールパンプスと、トレンド感のある小物をプラス。実はこれがこのコーディネートの鍵!
このベルトはキャサリン妃のアレンジで付けられたもので、ブランドも全く異なりますが、これ無しでは考えられなかったほど、見事にマッチしていると思いませんか?

一見無難に思える白の洋服ですが、実は小物使いで大きくイメージが変わります。
黒の分量を変えるだけでもイメチェンできますし、カラー小物をプラスするのもよし。色々と楽しめるのも白の良いところですね。
 

 

遊び心も忘れない、キャサリン妃流TPOファッション

[キャサリン妃]ワンピース/ジェニー・パッカム バッグ/ドルチェ&ガッバーナ
[メーガン妃]シャツ、パンツ/ラルフ・ローレン・コレクション 写真:アフロ

コンサバで定番的デザイン、それだけがロイヤルスタイルではありません。
こちらは、2018年初めてメーガン妃と2ショットで観戦をされ、話題となった年のキャサリン妃です。

ご紹介してきたここまで、ワンピースのシルエットは全てフィット&フレアーが中心でしたが、こちらはソフトコンシャス。とはいっても、これも結婚前からのキャサリン妃の基本シルエットです。

女性らしさと優しさを強調したワンピースのラインに、よくみれば柄はテニスボール!
パトロンとして公務用に選ばれたというよりも、テニスファンがゆえの、好きが高じて……といった想いを感じます(笑)。

色や形はベーシックに、でも好きなものや事をファッションにも取り入れる、そのユーモアのセンスが、お洒落上級者の余裕だと思います。
「まずは自分が楽しくなくっちゃね」そんな声が聞こえるようです。

それにしても、改めてこう見ると、お二人の個性の違いがとっても明らか!しかもどちらのファッションも、ちゃんとテニス観戦に相応しいから面白いですね。
 

異素材をミックスした超上級ワントーンコーデ

ツイードジャケット、中に着たワンピース/ジョセフ レオパード柄のクラッチ/ダイアン・フォン・ファステンバーグ 写真:アフロ

最後は、ジャケット+ワンピースの綺麗めコーデをご紹介。
これは2012年、今から8年前のキャサリン妃ですが、こんなキッチリスタイルの時もあったんです。

どちらも生成り色で、同ブランドのものですが、素材はジャケットがツイードで、ワンピースが合成繊維という、異素材の組み合わせです。同じ素材の白で合わせると、堅すぎてお洒落度はダウンしがちですが、こんな風に素材を変えると簡単に素敵に見えます。

また、見えにくいのですが、この時キャサリン妃はシルバーのロング・チェーンネックレスと、どんぐりのモチーフがついたゴールドネックレスを重ねづけされています。

シルバー&ゴールドといった一見ご法度な組み合わせも、白というベーシックカラーだからこそ出来るワザ。是非真似したいポイントですね。

いかがでしたか?
一見簡単そうで、実はオシャレに見せるには難易度が高い、白や生成りのワントーンコーデ。意外にもこんなにバリエーションがあることに驚きますよね。

白は何色とでも交われる色。だからこそ挑戦もしやすいので、梅雨でジメジメする中、少しでも爽やかに気分を上げていきましょう。
 

構成/高橋香奈子、片岡千晶(編集部)

 

前回記事「【キャサリン妃のヘアスタイル】自分でアレンジしたロックダウン中の髪型9選」はこちら>>

 
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