マネーコラムニストの西山美紀です。
外出自粛中に、生まれて初めての献血に行ってきました。
「仕事や買い物などの帰りに献血に行く人が減り、血液が不足している」というニュースを見たのがきっかけでした。

いつか献血をしてみたいと思っていたのですが、以前は、献血できる条件に当てはまらなかったんです。私は1996年にイギリスに数日行ったことがあるのですが、これが「献血をご遠慮いただく場合」の項目に入っていました。ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。(1980年~1996年の間に、英国に1日でも滞在した人。クロイツフェルト・ヤコブ病が問題になった時期でした)。

ところが2010年に項目が見直され、「通算1か月以上滞在した人」と変更になり、献血に行けることになりました。

「お金の寄付」以外にも世の中に貢献できること【初めての献血レポート】_img0
 

400mlの全血献血には、体重50キロ以上の人という採血基準が


献血には、「全血献血」と「成分献血」があって、「全血献血」には200mlと400mlがあるのですが、日本赤十字社のHPにもある通り、できれば「400ml」の方に協力してほしいとのこと。一人当たりの献血の量が多ければ、輸血時に少ない人数の血液を使うことになり、副作用などの可能性が低くなるからだそう。

ただし、400mlの全血献血には、体重が50キロ以上という基準があります。以前の私では、該当しなかったのですが……今回自粛期間中にたくさん食べたこともあって、見事クリア。「今行かずに、いつ行く?」と思い立ち、いざ、400mlの献血へ。ちょっとドキドキしながら……。

 


まわりの人とほどよい距離をとりながら進む


献血できる場所を探してみたところ、自宅から徒歩で行けるところにありました。

到着すると、スーツ姿の男性や医療従事者のような女性など、思った以上にたくさんの方が献血にきていて、じーんとしてしまいました。

待機用の椅子が間隔をあけて並べられ、「待っている間に飲んでくださいね」と、スポーツドリンクのペットボトルをいただきました。(ですが、なんとなく、このコロナ下で外で飲食することは控えた方がいいのではと勘違いしてしまい、少ししか飲まなかったのです。ここは反省点です。詳しくは後述)
本人確認や健康状態の確認、医師による問診・血圧チェックなどをしたうえで、献血へ。

最初に、血液型や採血基準を満たしているかの確認のため、指先から、ほんのちょっとだけ血液を取るのですが、「うわ、ちょっと痛い。こういう工程があったんだ」と、少し緊張してしまいました。(多分、この緊張がいけなかった。詳しくは後述)。

そして、ベッドに横になって、ドキドキしながら採血スタート。この時のチクッと感は、私はそれほど痛くなかったです。HPによると、全血献血で10~15分程度。副作用予防のため、足をクロスさせる運動を説明した紙をいただき、それを見ながら足に力を入れたり緩めたりを繰り返していました。

ああ、初めての献血。緊張したけれど、思ったよりも痛くない。こうやってみんなが献血をして、誰かの役に立っているのだなあ、なんてしみじみ思っていたのですが……。

 
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