<2017年>ベーシックカラーにプリーツ+ミディ丈のクラシックデザイン

ワンピース/ケイト・スペード バーガンディのスエードクラッチ/マルベリー バーガンディのスエードパンプス/ジャンヴィト・ロッシ 写真:ロイター/アフロ

2017年、ロンドンのファウンドリング・ミュージアム(孤児院博物館)を訪問された時のコーディネートです。この時キャサリン妃はルイ王子を妊娠中。それゆえ胸やお腹が少しふっくらしています。

そんな時にもお召しになっていたのが、ダークブラウンにダイア柄、そしてプリーツスカートのシャツワンピースでした。
ウエストと裾にはストライプ柄とバーガンディの差し色がポイントになっており、小物はこれに合わせて、バーガンディにされています。
クラシックなニュアンスだけどスポーティな要素もあり、モダンな印象のワンピースですね。ベースのカラーがシックなので、合わせる小物の色によって季節を調整出来るところも便利な1枚です。

この頃にはミディ丈も増え、クラシックなデザインが増えてきました。今のトレンドとも相まって、まさにこれから着たい&欲しいワンピースといえるでしょう。

 

<2019年>パステル+英国ローズ柄+ミディ丈

ワンピース/エミリア・ウィックステッド スエードのウエッジパンプス/モンスーン 写真:REX/アフロ

こちらは昨年。見覚えのある方も多いかもしれませんが、2019年9月、ウィズレーの王立園芸協会ガーデンを訪れた際のキャサリン妃です。
TPOにバッチリ合ったフラワー柄のワンピースをチョイス。しかもローズウッドという英国らしい花柄です。
こんな花柄をブランドアイコンとする、英国のエミリア・ウィックステッドのワンピース。ペールブルーにピンクの花と、ともすれば甘くなり過ぎるところをシャツカラーや太めベルト、ミディ丈などでクラシック+モードに仕上げているところはさすが世界的に人気のデザイナーといったところ。

夏っぽさのある色や柄のワンピースですが、キャサリン妃が着用されているのは9月なんです。
露出抑えめのデザインや丈、ハリのある薄すぎない素材を選べば、夏だけでなく意外に長く活躍できて、コスパもいいですね。

 

<2020年>最新アップデートワンピは80年代風!

ワンピース/ビューラ・ロンドン スエードパンプス/ルパート・サンダーソン 写真:PA Images/アフロ

今年7月5日 クイーンエリザベス病院をご訪問された、最近のキャサリン妃です。
ロックダウン後初となるご夫妻揃っての公務に登場された時には、ネイビーベースにフラワー柄のデジタルプリントがされたこんなワンピースを着用。
襟や袖のカフに効いた白がアクセントになっており、共布リボンベルトのウエストマークもキャサリン妃鉄板のデザインですね。

白襟というのも、以前からキャサリン妃がお好きなディテールですが、加えて、長袖、ブルー系、花柄モチーフ、ミディ丈と、全てが最近のキャサリン妃スタイルの主軸となる条件が揃ったワンピースです。

義理の母ダイアナ元妃を思い起こさせる、80年代からインスパイアされたデザインは、今後もワードローブに増えること間違いなしでしょう。
そしてやっぱりこちらもシルクと、これから秋に向けてもバッチリ着られる素材です。

三児の母となられ、より落ち着き感のあるファッションへとシフトされているキャサリン妃。シャツカラーのワンピースで露出を控えめにすることで、むしろ品が増す、それこそがロイヤル・エレガンスというものでしょう。

外は真夏だけど、気分はそろそろ秋モードにも……といった今の私達にも、軽やかでシーズンレスの素材&ミディ丈の“キャサリン妃ワンピース”はピッタリ。ぜひワンピース選びの参考にしてみてくださいませ。

構成/高橋香奈子、片岡千晶(編集部)

 

前回記事「英国ジョージ王子7歳の「プリンスファッション」はダイアナ妃へのオマージュ」はこちら>>

 
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