こんばんは。編集・川端です。「真夜中の読書会」第22夜をお届けします。

今夜は、私がこの夏一押しのノンフィクション本『その名を暴け: #MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い』をご紹介します。

世界的な「#MeToo運動」のきっかけとなった映画プロデューサーのハーヴァイ・ワインスタインのセクハラ事件。私も、彼の名前と告発したグウィネス・パルトロウら有名女優たちの名前は印象に残っていましたが、どういういきさつで世界的なニュースとなり、その後、どんな展開があったのかは詳しくチェックできていませんでした。

ワインスタインの長年にわたる女優や女性従業員への性的嫌がらせを口封じしてきたとの告発記事が、「ニューヨーク・タイムズ」に掲載になったのは、2017年10月5日のこと。この告発記事掲載に至るまでの舞台裏とその後の社会の変化を、取材を担当したニューヨーク・タイムズの2人の女性記者が綴ったものです。

ワインスタインの言動は目を背けたくなるような酷いものばかり(セクハラとか性的嫌がらせなんて言い方では生ぬるい)ですけれども。彼の悪行の告発を封じ込めようとする関係者らや敏腕弁護士たちもまた酷く、告発者たちの弱いところを突いて、先手先手を打ってきます。彼らと2人の記者、タイムズ編集部との攻防はスパイ映画さながらです。

この夏、必読の1冊としてご紹介します!

 


<今夜のトークテーマ>

・ジャーナリズムにエンタメ性は必要か?
・大事なカードをいつ切るのか?
・狼だと気付いた時点でどうして逃げなかったの?という二次攻撃


【第22夜】赤ずきんちゃんはどうして狼から逃げなかったの
 


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<今夜の貸し出しカード>

『その名を暴け #MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い』ジョディ・カンター、ミーガン・トゥーイー/著 古屋美登里/訳


未読の方はこちらもぜひ……

『赤ずきんちゃんはなぜ狼と寝たのか』キャサリン・オレンスティーン/著 中谷和男/訳


リクエスト、ご質問も引き続き募集しております。番組内で採用された方には、バタやんがセレクトした本を1冊プレゼントいたします。

<次回>
8月26日(水)22時配信予定

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撮影/塚田亮平

 

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