新しいシーズンのはじめ。まず買いたいのは、新鮮な気分を盛り上げてくれるファッション小物ですよね。今回は、欲しいと思わせてくれる理由のある英国ブランドの名品を、愛用しているおしゃれプロのレコメンドコメント付きで紹介します。

 
 

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J&M デヴィッドソンのフリンジ カーニバル

フリンジカーニバルミニ(ブラック・ニューホワイト/各H20×W14×D14cm)各¥132000、フリンジカーニバルM(ペールグレー/H20×W17×D17cm)¥142000/J&M デヴィッドソン(J&M デヴィッドソン 青山店)


スタイリスト・福田麻琴さんおすすめ

「昨秋冬、30年以上ブランドを率いていた創業者から新しいクリエイティブ・ディレクターに変わり生み出されたのが、こちらのフリンジカーニバル。フリンジのカジュアル感とレザーの上品さが素敵で、とにかくコーディネートに合わせやすい!リースでもいつも取り合いになるバッグです(笑)」


フォックス・アンブレラの傘

フリル傘(アイボリー/51cm)¥43000、スリムレザー傘(ネイビー/51cm)各¥32000/フォックス・アンブレラ(ヴァルカナイズ・ロンドン)


ミモレエディター・藤本容子さんおすすめ

「30代前半で知った“細身美人”傘。私の人生史上一番細くて繊細でしかも丈夫な傘に、ひと目惚れしてしまい、以来、色を変えたりしながらずっと愛用しています。今は服に合わせやすく、落ち着いたロイヤルブルーが好きです。持ち手の究極な細さや美しいレザー加工、豊富なカラーバリエーションに、雨の日もウキウキした気持ちになれます。雨がまだ降っていない時に持っていて、嫌じゃないのは、やっぱりこの英国生まれの“細身美人”の佇まいが好きだからです!」


ミモレエディター・高橋香奈子おすすめ

「フリルのタイプの傘を愛用しているのですが、雨が止んで持ち歩いているだけでも、『素敵な傘ですね』と見ず知らずの方に声をかけられるくらい存在感があります。繊細な傘なので大事に扱いたくて、動きもいつもよりしとやかになる気がします。そして、とても大切にしているため、出先でついうっかり傘を忘れてきてしまう失敗もなくなりました。ほかの傘よりは高価なのですが、このおかげでビニール傘を買うこともなくなったのは、エコの視点でも満足しています」
 

ジミー チュウのポインテッドトウパンプス

キャサリン妃愛用は10cmのタイプ。靴(ヒール6cm)¥80000/ジミー チュウ


英国王室研究家・にしぐち瑞穂さんおすすめ

「着回し上手で有名なキャサリン妃の鉄板靴は、美しいフォルムと履きやすさも兼ね備えたプレーンパンプス。結婚当初から、プリンセスの鉄板ブランドと言われてきたのが、ジミー チュウ。スエードのプラットフォームから始まり、パーティではグリッターのサンダルヒールなど、シーン別で幅広いデザインを所有中。もっぱら最近の定番は、このRomy!10cmヒールで、スエード、グリッター、ベルベットと素材も豊富にお持ちで、キャサリン妃にとっての秋冬マストパンプスです」
 

スマイソンのスモールレザーグッズ

カードケース(グリーン/H7×W10.5×D2cm)¥22000、カレンシーケース(ブルー/H22×W14.5cm)¥40000、ペンシルケース(ネイビー/H5×W20.5×D5cm)¥25000、パナマノート(ライムイエロー/H14×W9cm)¥9000/ヴァルカナイズ・ロンドン(スマイソン)


スタイリスト・川上さやかさんおすすめ

「ペンケースとカレンシーケースを愛用しています。ペンケースはいつもバッグに入れているのですが、上質な文房具は仕事へのモチベーションにもなってくれています。大きすぎず、でも必要な数のペン類はちゃんと入るサイズ感もちょうどいい。前後左右に4つのポケットがついたカレンシーケースは本来、旅先で外国の紙幣などを分けていれるためのものだと思うのですが、私は領収書の整理のために使っています。4つのポケットは、交通費、食費、服飾費、仕事の経費で領収書を入れ分けています。財布が小さいサイズでもきれいに整理されているのは、このケースがあるからこそです。また、シボ感のあるレザーなので、傷が目立ちにくい点も助かっています」


ミモレ編集部・松崎育子おすすめ

「スマイソンのノートは、友達からギフトとしていただくことが何度かあり、使うたびによさを実感しています。柔らかいレザーで製本されているのですが、毎日バッグに放り込んでいてもまったく傷にならない。手のひらサイズで軽く、持ち歩きのストレスがない。何よりレザーの色が本当にきれいで、取り出すたびに気分が上がる!ちょっとした打ち合わせや、ふとアイディアが浮かんだときのために、常に携帯しています」
 

ミモレエディター・藤本容子さんおすすめ

「昇進した友人にリクエストされてプレゼントしたのが、最初にスマイソンのカードケースを知ったきっかけです。コンパクトかつグロスレザーの発色が美してく、それでいて丈夫。また、パーソナライズのサービスが充実しているのも魅力です。キュートな蜂やてんとう虫などのモチーフを好きな場所にスタンピングしてもらえる“モチーフスタンピングサービス”、アルファベットを2文字まで入れてもらえる“レタースタンピングサービス”があり、自分だけのオリジナルに。さらに愛着が湧いてきます」
 

チャーチのレースアップシューズ

(ヒール2.5cm)¥79000/チャーチ(チャーチ 表参道店)


ミモレ編集部川端里恵おすすめ

「スーツの男性との会議や打ち合わせで、つい見てしまう革靴。『おお、いい靴履いてるなあ』と思う“いい靴”のポイントは、フォルムと革のツヤ、履きジワかなと思っています。新品じゃなくて少し履き込んだ感のある革靴の親指の付け根あたりにできる横ジワは、デニムでいう“ヒゲ”のようなもの。“よく働いた証”が刻み込まれていて、それでいて形崩れしないのは靴自体の品質の良さと、その人が大事に扱っている証拠。

チャーチの靴は、この横ジワの美しさが芸術的!履き込んでも型崩れすることなく、磨けばサッとツヤツヤに戻るタフさと、履くほどに足に馴染んで疲れない柔軟性を兼ね備えています。一度履くと、他のレースアップシューズはもういらないと思う、パーフェクトな1足です」
 

アニヤ・ハインドマーチのカスタマイズバッグ

バッグ[アルファベットは1文字¥3500、3文字まで入れられます](H24×W44×D12cm)¥77000/アニヤ・ハインドマーチ(アニヤ・ハインドマーチ ジャパン)


エディター・発田美穂さんおすすめ

「アニヤ・ハインドマーチの魅力は、なんといっても英国らしいエターナルな可愛さと、上質な遊び心を大人が満足できるラグジュアリーな素材とつくりのバッグや小物で表現しているところです。
正統派のバッグも好きなんですが、スタイリングのリズムを少し崩してくれるような可愛くておちゃめなアニヤのバッグを持つことで、大人の余裕とか、ひとさじのモード感とかがトッピングできるような気がしています。

エコバッグへの取り組みもずいぶん早くから始めていたり、今回の『I AM A Plastic Bagのキャンペーン』もそうですが、ファッションブランドとしての高い意識にも惹かれます。

それからカスタマイズの楽しみ。まずはなんといっても、どの文字を何色で入れよう?どう配置しよう?という買うときの喜びが半端ないです。今はオンラインでシミュレーションできたりもするので、わくわく倍増。”お買い物エンターテイメント”としても、とっても楽しめます。
そして次はオーダーしてから届くまでのわくわく。吟味しまくって買ったものですから、すぐ使いたい気持ちはありますが、そこはぐっと我慢。自分だけの特別なものが手に入るまでの待ち時間も含めてのオーダーの楽しみです(これは、どんなオーダーでもそうですね)。

そして、カスタマイズバッグってカンバセーションピースとしても優秀だなと思う今日このごろ。仕事の現場でも、みなさんがバッグを話題にしてくださって、場があったまります(笑)」
 

グローブ・トロッターのスーツケース

20インチスーツケース (H42×W58×D18cm)¥225000、28インチスーツケース (H48×W77×D23cm)¥248000/グローブ・トロッター 銀座


ミモレエディター・高橋香奈子おすすめ

「今から約120年以上前の1897年に創業され、今もなお当時とほとんど変わることのない手法でハンドメイドされているグローブ・トロッターのトラベルケース。ヴァルカン・ファイバーと呼ばれる特殊紙を何層にも重ねてコーティングした素材でつくられています。
上品で繊細な見た目とは裏腹に、この素材はとても丈夫なのが魅力。​空港で荷物を預けるときも特にカバーもかけず、年に何度も旅行をともにしてきたのですが、これまで一度も壊れたことがありません!
また2輪が不便なのでは?と聞かれたことがありますが、実際に使っていて困ったことはありません。それよりも何度見てもうっとりするこのデザインを一度使ったら他のスーツケースには浮気できません(笑)。色違いをコレクションしたくなるほど夢中になりますよ。いつかビスポークで自分好みの色のトロリーをつくるのが目標です!」
 

フルトンのバードケージ傘

(65cm)¥5500/フルトン(ムーンバット)


英国王室研究家・にしぐち瑞穂さんおすすめ

「エリザベス女王のアイコンとなっているファッションアイテムがこの傘。雨の日の公務には欠かせない、この透明のPVC素材に鮮やかなカラーが配されたこの傘を、お洋服の色と合わせて選ばれます。エリザベス女王は全色所有されており、もちろん女王のロイヤルワラントが授与されています。バードケージと呼ばれるこの形はかわいいだけでなく、顔や視界はしっかり見え、上半身をカバーしてくれ、しかも強風にも強いんです。私も超愛用中で、赤に続く2代目がこのピンク。本当は女王と同じく全色欲しい!」
 


<問い合わせ先>
アニヤ・ハインドマーチ ジャパン tel. 0800-800-9120
ヴァルカナイズ・ロンドン tel. 03-6264-5140
グローブ・トロッター 銀座 tel. 03-6161-1897
J&M デヴィッドソン 青山店 tel. 03-6427-1810
ジミー チュウ tel. 0120-013-700
チャーチ 表参道店 tel. 03-3486-1801
ムーンバット tel. 03-3556-6810

撮影/坂根綾子
スタイリスト/門馬ちひろ
構成・文/高橋香奈子


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