今回のコロナ禍で生活様式が一気に変わり、ファッションへの価値観もすっかり変化。そんな今、これからはどんなファッションを楽しめばいいのか、何を買えば失敗がないのかと悩んでいる方も多いと思います。

そこでおすすめしたいのが英国ブランドのアイテム。トレンドに合わせて新しいものへどんどんと買い替えていくのではなく、自分が着ていて気持ちよく、ずっと大切にしたいと思える歴史に裏打ちされた名品こそが、今の私たちに必要なものです。英国の人気6ブランドのアイテムをファッションプロのおすすめコメントと共に紹介します。

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マッキントッシュのコート

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ダッフルコート¥145000、コート¥240000/マッキントッシュ(マッキントッシュ青山店)


スタイリスト・門馬ちひろさんおすすめ

「マッキントッシュといえばゴム引きのコートが有名ですが、ゴム引きではないタイプのコートもとっても素敵なんです。ずっと使えるベーシックなデザイン、そこにシルエットや色味など、どこかしらが毎シーズンアップデート。どんなコーディネートにも合わせやすいのに、着るだけで旬のオーラをまとえます。上質でリッチな素材感にもうっとり!」

 


ジョン スメドレーのニット

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タートルネック半袖ニット¥28000、カーディガン¥34000/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー )


スタイリスト・川上さやかさんおすすめ

「スタイリストの師匠である佐藤佳菜子さんに26歳の誕生日プレゼントとしてもらったカーディガンが私にとって初めてのジョン スメドレーです。ずっと憧れていた一枚を手にしたときの喜びは今でも忘れません。10年経つ今でも着ているのですが、長く使っていても光沢感のある表情はあせず、毛羽立ち感もなく、さすがの丈夫さ。古くなった感じがまったくしません。1ヶ月に使える洋服代を考えると、このニットの値段は安くないのですが、それでも買う価値があると思える逸品です」


マーガレット・ハウエルのシャツ&パンツ

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シャツ¥26000、パンツ¥49000/マーガレット・ハウエル(アングローバル)


ミモレ編集部・朏 亜希子おすすめ

「英国ブランド的、上質でトラッディショナルな服作りのなかに、肩の力の抜けたエッセンスが入っているところがマーガレット・ハウエルの魅力のひとつ。白シャツひとつをとっても、プレスが効いたシャツに匹敵するような清潔感がありながら、ゆったりとしたシルエットで気負わず着られる気安さがあるんです。社会人になりたての時に買ったシンプルなクルーネックのニットは、うん十年の時を経たいまも活躍中。けっして派手さはないけれど、実用的で長く着続けられるーー毎日の暮らしのなかでの”丁寧さ”を大切にした服作りは、ブランドが展開するインテリアやカフェなどトータルの世界観で体感できます。お店に足を運ぶと”ホッ”とできる、そんな、ずっと着続けたいブランドです」


ラベンハムのキルティングコート

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ジャケット¥47000/ラベンハム(渡辺産業プレスルーム)


ミモレ編集部・川端里恵おすすめ

「キルティングジャケットといえばラベンハム。起源は、エリザベス女王に仕える女官が、女王が乗られる馬用の毛布として考案したものだそう。軽くて、丈夫で温かく、多少の雨もへっちゃら。
そして、ラベンハムのジャケットといえば、菱形をしたキルティング縫製の“ダイヤモンドキルト”ですよね。カジュアルになりすぎず、上品で格式高い印象なのは、英国女王御用達のルーツがあるからなんですね。

細すぎず、太すぎないシルエット、ウェビング(テーピング部分)の繊細さや、ボタン、スナップの上質さ、丁寧な縫製と美しい裏地、きめ細かな配慮のなされたポケットの作りなど、着れば着るほど愛着がわくのがラベンハムのキルティングジャケット。写真の襟元がリブになったロングタイプは、ドレスアップの日に羽織ったり、極寒の日にライナーとしてコートの中に着ても良さそうですね」
 

ゴートのワンピース

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ワンピース¥120000/ゴート(ヴァルカナイズ・ロンドン)


英国王室研究家・にしぐち瑞穂さんおすすめ

「キャサリン妃がご結婚以来愛用されている英国ブランドのゴート。一見シンプルに見えながら、着るだけでスタイル良く見えるこだわりシルエットは、キャサリン妃の着回し率からもお墨付きです。このワンピースも、露出を抑えたデザインにミディ丈、ハイウエスト位置の切り替えと、キャサリン妃が選ぶワンピースの条件が揃っています。また上質なクレープ素材は、長いシーズン活躍してくれるうえ、パーティーからセレモニーまで対応可能と便利です。実は私も、取材や動画撮影時にはこのブランド!というくらい。映える色もお気に入りで、日本一持ってるかも(笑)」
 

ジョンストンズ オブ エルガンのカシミアストール

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ストール(無地)¥62000、ストール(チェック柄)¥62000/ジョンストンズ オブ エルガン(渡辺産業プレスルーム)


ミモレ編集部・松崎育子おすすめ

「たっぷりとした大判のカシミアストールに顔をうずめるのは、冬の幸せのひとつですよね。それを実現させてくれるのがジョンストンズ。190×70cmのたっぷりとした肉厚のストールは、柔らかくて本当にぽっかぽか!冬だけでなく、肌寒い秋にはアウター代わりの羽織としても活躍してくれます。タータンチェック柄が有名ですが、高級カシミアならではのさざなみのようなうねが楽しめる無地もおすすめ」


<問い合わせ先>
アングローバル tel. 03-5467-7864
ヴァルカナイズ・ロンドン tel. 03-6264-5140
マッキントッシュ青山店 tel. 03-6418-5711
リーミルズ エージェンシー tel. 03-5784-1238
渡辺産業プレスルーム tel. 03-5466-3446

撮影/坂根綾子
スタイリスト/門馬ちひろ
構成・文/高橋香奈子


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