コロナ禍で世の中が掻き乱されているうちに、気づけばもう9月。いつも以上に月日の流れが早く感じますね。

そんな中、日本と違い英国での新学期は9月。それを節目に、長らく自宅学習だった子供達の学校再開が予定されている一方で、感染リスクを危惧して反対する両親も多いという現状の英国です。

はたしてキャサリン妃のお子様たち、ジョージ王子&シャーロット王女は学校へ戻られるのか?今週からともみられる新学期スタートの行方に注目しつつ、これを機に、ケンブリッジ公爵家のプリンス&プリンセスの初登校(初登園)の日のお姿を、一挙ご紹介します。

大黒柱のウィリアム王子から、長男ジョージ王子、そしてシャーロット王女と、それぞれの時代や立場に合ったナーサリーやスクール選びなど、私達と同様に我が子の未来や教育について真剣に悩み、そして時代に即した選択をされてきたご一家の歴史もご覧ください。
 

王位継承者で初!ナーサリーへ入園したウィリアム王子

写真:アフロ

こちらは1985年9月。ウィリアム王子は3歳、ロンドンの“ジェーン・マイナーズ・ナーサリー・スクール”に初登園された際のお姿です。

王位継承者として初めてナーサリーに入学。そしてチャールズ皇太子とダイアナ元妃が揃って息子の入園日に付き添われたことでも、国内中が大注目しました。
集まった多くのカメラマンやフラッシュの中で、ウィリアム王子は校長先生とのご挨拶。本来シャイな上にまだ3歳の王子が、心ここにあらずといった表情になってしまうのも当然でしょう。

一方で、ダイアナ元妃が選ばれたと思しきウィリアム王子のファッションはポップなカラー。白地に赤やグリーンのマルチボーダーのニットに赤いショートパンツ、靴も赤といった、まさにプリンススタイル。ブロンドヘアの王子にとってもお似合いですね。
 

 

またも王位継承者初!有名俳優も卒業した民間のプレスクール(男子校)に入られたウィリアム王子

写真:アフロ

1987年1月、4歳のウィリアム王子です。
ロンドンはノッティングヒルにあるプレ・スクール”ウェザビー・スクール”に初登園された日です。お隣には母ダイアナ元妃のお姿も見えますね。

マイケル・オブ・ケント王子など王室メンバーに加えヒュー・グラントといった有名人も多く卒業生にもつこちらのスクール。とはいえ王位継承者が民間のプレスクールに通学されるのは、やはり初めてのこと。
プレスクールといっても幼稚園というよりは小学校で、しっかりと学科教育がなされる男子校。
8歳までの子どもたちが、国語からフランス語、地理や歴史・化学にテクノロジー、音楽やスポーツ、デザインにドラマと幅広い教育をうけられます。

ネイビーのコートにチャコールグレーのキャップとソックス。赤のタイやラインがアクセントになった制服が、なんとも英国らしいカラーですね。

入学もこれが二度目、メディアからの注目にも少しづつ慣れてこられたのか、この日のウィリアム王子は珍しく笑顔で手を振られています。まさに待ち望んだベストショットだったことでしょう。
 

ジョージ王子の初スクールは、1時間5.5ポンド(770円)の民間モンテッソーリ保育園!

キルティングジャケット/ジョン・ルイス 写真:アフロ

次はジョージ王子。こちらは2016年1月、登園初日です。
キャサリン妃ご夫妻が長男のために最初に選ばれたのは、“ウェストエーカー・モンテッソーリ・ナーサリー・スクール”。

ロンドンではなく郊外の邸宅、ノーフォーク州のアンマーホールからほど近い場所に位置するこのナーサリーは、地元の子供達が誰でも通える民間の保育園で、1時間5.50ポンド(約770円)、1日33ポンド(約4620円)というお値段なんです。

また、ダイアナ元妃が賛同されていたモンテッソーリメソッドがベースとなり、子供の自立性や独立心を推奨する点でも、まさに現代的な教育方針を選ばれました。

恐らくシャイな息子のためでしょう、まずはお試しで、郊外のアンマーホールに滞在中に、周りと慣れていけるよう時間制で通われていたようです。
その子に合ったペースで、その子に合った教育法を。これもケンブリッジ公爵家ならではの新しい形でした。

ウィリアム王子ご自身の苦い経験から、ジョージ王子の時には記者を限定し、プライベートで静かに行われ、記念すべき公式写真をキャサリン妃がご自身で撮影されたことも大きな話題となりました。

写真のみならずスタイリングもママ。ネイビーのフード付きキルティングジャケットに、綺麗なスカイブルーのリュックサックという、ファッションも、ケンブリッジ公爵家らしいアウトドアのスタイルでした。
 

予想に反し、父ウィリアム王子とは異なるプレスクールに決められたジョージ王子。学費は年17604ポンド(約246万円)!

写真:アフロ

未来の国王をどこのプレスクールに入学させるのか国民も注目する中、2017年9月、4歳のジョージ王子が入学されたのは、トーマス・バタシー校。
父ウィリアム王子と同じウェザビー・スクールなのでは、という最たる予想に反した結果でした。

時代を反映してのことでしょう、キャサリン妃ご夫妻が選ばれたのは、共学。
外国人の児童も多くグローバル化が進み、なおかつ勉強だけでなくスポーツや芸術、バレエに演劇など、幅広く芸術面にも力を入れ、バランスのとれた質の高い教育を目指しているところが、人気の理由のようです。さらに食育にも力を入れ、栄養を考えながらの豪華ブッフェもあるそうです。
学費は年間で、17604ポンド(約246万円)。さてこれを高いととるか、安いととるか……貴方次第です(笑)。

また、トーマス校のモットーは、”親切に”。
友人同士でグループを作ることを禁止していて、これも現代のイジメ問題を危惧してのことだそう。それゆえ、お誕生日パーティーを開く場合、数人だけではNG、クラスの全員を招待しないといけません(笑)。これ、本当のお話です。

学費以外にかかる経費といえば、この可愛い制服。ネイビーに赤のラインが効いた、英国的なバイカラーは、ウィリアム王子の制服とも似ていますが、ジョージ王子もとってもお似合いですね。

実はこの日、ルイ王子を妊娠中だったキャサリン妃が、重いつわりのためジョージ王子に同行が出来ず、パパと2人で初登校。パパからのプレッシャー有り?と勘ぐってしまうほど、超緊張されたジョージ王子の表情が印象的です。
 

 
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