今回から「わたリコ」連載が始まります!「私、どうすれば離婚できますか?」略して「わたリコ」(はい、ぜひ覚えていただきたく、最近の人気ドラマの省略風潮に倣ってみました……)。と、ふざけた感じで始めてしまいましたが、この連載は、離婚したいけど何から始めればいいか分からないと悩むアラフォー女性・十五子(といこ)さん(仮名)に取材をし、離婚成立を目ざす過程を紹介していくリアルな実録です。初回は、アラフォー女性が離婚を意識したきっかけである夫の浮気について話を聞いてきました。

ちなみに「サレ妻」とはTwitterなどのネットでよく使われる言葉で、「浮気された妻」のことです。


産後すぐに妊娠中から夫が浮気していたことが発覚!

 

私、妊娠中に夫に浮気されたんです。

と言っても、これはもう10年以上も前の話。
妊娠中から始まっていた夫の浮気に気づいたのは、産後すぐのことでした。
初めての子育てで、仕事も休んでいたし、まだ若かったので、子供を一人で育てていく自信がなくて。最初の1、2年は自分の気持ちを抑え込みながら、子供のためにも、“私さえ我慢すれば”と、すぐに離婚を決意できず、どうにか修復できるようにがんばる気持ちでした


夫の浮気、でも子供のために私さえ我慢すれば……と思ってしまうという話はよく聞きます。
では、十五子(といこ)さん、なぜ浮気されたことに気づいたのか、聞いてもいいでしょうか?

育児ノイローゼになりそうな程大変だった産後すぐに夫がウソをついてデート

十五子(といこ)さんが見たという夫の携帯メールの内容。

「産後間もないある夜、なにか心のざわつきを感じて。夫の携帯を見たんです。あ、ちなみにこれまでは一度も見たことがありませんよ。よく言う“女の第6感”っていうんですかね。絶対にこれは怪しい!と思って、それを確認するために、初めて見ました。

すると、案の定……。ある女性とのメールのやりとりがありました。
『今日は楽しかったね。久しぶりにドキドキしてときめいちゃった』
と……。

どうやら2人だけで食事に出かけデートをしていたようでした。
こういうことをする人じゃないと信じていたのに。

そのメールを見た瞬間、初めて“血の気が引く”のを実感しました。漫画のように、一気に顔が青ざめて足なんかものすごく冷たくなって……。

問い詰めると、ただ食事に行っただけだと言われました。
じゃあ、ドキドキしたってどういうこと?
日付を確認すると、当日急に会社の上司に呼ばれたから飲みに行ってくると言われた日。

ウソをつかれていたんです。
悲しみとともに怒りの気持ちもわいてきました。

夫と結婚を決めた理由は、誠実で信頼できるところに惹かれたから。なのに……

夫に浮気された当時は、本当に産後すぐ。
私は初めての子育てに翻弄され、毎日の子供の夜泣きで寝不足、心身ともにかなり疲弊しているときでした。産後ノイローゼになる人がいるのが分かる、と思っている程に。
加えて、夫の仕事の都合で、近所に知り合いがまったくいない環境に引っ越したばかり、私の実家はかなり遠方ということもあり、手伝いに来てもらうのもなかなか難しい状況。
朝、夫が会社に出社してから帰宅するまで、だれとも喋ることがない、という日もありました。

そんな状況の中、ウソをついて浮気。
私は、誠実で信用できるから、という理由で夫との結婚を決めました。
なのに夫の裏切りによって、その軸が失われてしまったんです

 
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