20代のころに加入したクレジットカードを、ずっと使っている方も多いのでは?ポイント交換案内サービス「ポイ探」代表で、ご自身でも90枚ほどのクレジットカードを持つ菊地崇仁さんは「ライフスタイルが変わったのに、昔のカードをそのまま使っていたらもったいないですよ」と指摘します。マネーコラムニスト・西山美紀と、マネー初心者の編集・片岡が、クレジットカードを見直す際のポイントやおすすめの見直すタイミングについて伺いました。

片岡:クレジットカードは、みなさん見直しをしているものでしょうか?

菊地崇仁さん(以下、菊地):私の印象としては、50~60代の方は同じカードをずっと使っていて、30~40代の方はライフスタイルにあわせて見直している印象ですね。

ゴールドカードのさらに上に、プラチナカードなどの設定もありますが、あるカード会社では、プラチナカードの良さを感じて、30~40代の方が使い始める一方で、50~60代の方は、昔から使っているゴールドカードのままという具合に、年齢の逆転現象が起きていると聞きます。

ゴールドカード以上は基本的に年会費も高額ですし、ライフスタイルが変わっていたら、今の自分にあったカードに見直したいですね。

片岡:見直したいと思いつつ、「カードを切り替えるのが面倒」という方も多いかもしれません。

菊地:確かに、一見手間だと感じますが、例えば電気やガスなどの公共料金なら、カード会社のWEB明細からいっきに変えられるケースもあります。JCBなら、「MyJCB」というページから、電力会社やガス会社などを選んでチェックすれば、あっという間に申請できます。
ネットショッピングやサブスクリプションサービス系のカード変更は、少々手間ですが、お得度などを考えると、見直す価値はありますよ。
 

 

「昔から人気のこのカード」は実は見直しどき?


西山:クレジットカードは、「マイル」が貯まる航空系のカードも人気ですよね。私も以前持っていたのですが、子どもの習い事が増えて旅行になかなか行けなくなり、1年ほど前に解約してしまいました。マイルだけでオランダに行ったりと、すごくお得だったのですが……。

特に今はコロナ時代で、しばらく旅行も難しい時期。マイルを失効している人もいるかもしれません。

菊池:そうですね。航空系カードでマイルを貯めても、うまく使いこなせている人は少ないと感じます。私自身は、むしろマイルしか貯めないほどのマイラーで(笑)、北海道の実家に家族で行くときによく使っているんですけどね。

西山:マイルは航空券として使えば本当にお得ですが、ポイントに替えると、還元率が一般的には下がってしまいますね。

菊池:はい。航空系カードは年会費がかかるものが多いですしね。ANAのマイルなら楽天ポイントに替えられますが、それなら最初から年会費無料の楽天カードを持てばいい、ということになりますし。

航空系の一般的なカードでは、年会費が2000円ほど。JALカードでは、マイルが2倍つく(100円の買い物で1マイルになる)「ショッピングマイル・プレミアム」をさらに付けると、年間3000円です。年会費とあわせて年間5000円ですね。

貯まったマイルを上手に使いこなせれば十分元が取れますが、使いこなせずにWAONに替えている方は、最初からイオンカードでよいのではと思います。

西山:子どもが生まれて旅行がしにくくなったり、コロナにより出張が減ったりした方は、見直しどきかもしれないですね。

菊池:そうですね。航空系カードを使っている方は「マイルが使えるかどうか」をぜひチェックしてみてください。

 
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