ユウくんの大学の同級生のアカリちゃんの言葉についついムキになってしまった私。ただ人生を変えたいというぼんやりとした理由で移住した私にとって、大きな夢や目標を持って海外で孤独に戦うユウくんの姿は本当に輝かしく、深い尊敬の念を抱いていることをこの時初めて認識したのでした。

 

ところで私は、筋肉フェチです(何のカミングアウトだ)。

元々は自分が運動競技が苦手だったので(機敏そうに見えますが、実はめちゃくちゃ足が遅い)スポーツが出来る人に憧れを持っていたというのもありますが、実際の男性よりも先にデッサン用の筋肉隆々の石膏像を多く良く目にしていたせいもあるとは思います。

また、家族の中で唯一の男性である父親が体を鍛えるのが趣味で、常にバッキバキの腹筋を自慢していたので、たるんだお腹の男性を目にしてこなかったせいもあるような……。

ともかく、そんなこんなで私は筋肉男子が好きなのです。なので、ユウくんに出会った時に、そのチャラい見た目に警戒はしたものの、好みのアスリートだったはずなんですけどね……何故あんなにも受け付けなかったのか。​それ程のトラウマを抱えていたわけなんですが、その話はまたいつか……。
 

 

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文・漫画/久保木亜紀