北方の古都チェンマイでの楽しい旅行から戻り、今度はパタヤでふたりで年越し!ウキウキ心も明るくなれると思いきや……、新年を迎えてもスッキリしない。アラフォー独女の悩みは深く複雑。

人よりずっと遅れを取っている…アラフォー独女の孤独と焦りと年下男子の涙の訳。_img0
 

大晦日、若い頃の私は、まるで明日から新しい世界が始まるかのようなワクワクした気持ちで初日の出を待っていました。

元旦、いつしかその輝きに霧がかかり、雲がかかり、気がつけばただ真っ暗な夜が開けるのを寝て待つだけの、他の日となんら変わらない朝と化していました。

それでも、元気ハツラツでバイタリティ溢れる姿が私らしい、そう思っていたので、毎年年始には何かしらの抱負を掲げ、達成し、年末に自分を褒め称える。それを幾度となく繰り返し、この頃の私は、もうそんな自分に疲れ果てていました。

住む場所を変えても容赦なく襲ってくる「遅れている感」。きっと地球上どこに逃げたって追ってくるに違いない。そうわかっていても、生き延びる為にひたすら前だと思える方に向かうしかない。そんな感じでした。

暗いですねぇ……すいません……(笑)でも、当時はこの気持を素直に表に出せなかったんです。惨めになるから。今こうして吐き出して、そして皆さんに読んで頂けていることで、心に残る痛みも成仏出来る気がします。
 

 

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文・漫画/久保木亜紀