年末旅行、年越しと一緒に過ごし、年明けには新しいクラブと契約し目標を果たしたユウくん。しかし、開幕前に突如不当解雇され失意の中、私のところへやってきたのでした。

 

物心ついた頃からソフトボール選手としてオリンピックを目指していた妹が、これからという時にやめたいと言い出した時、家族総出で応援していた私たち一家は本当に動揺しました。

唯一誇れるものを無くしてしまったら、この子には何が残るのだろう。

それまでを知っているからこそ思うこと。
これからを期待しているからこそ思うこと。

親からの電話を受け妹に電話するまでは、私も止めようと思っていましたが、声を聞いたら、驚くほどに明るい未来が見えたのを覚えています。

夢に向かって頑張ること、諦めること、どちらも応援する。ここでそうユウくんに言えたのは、夢を諦めた後も、世界を広げて自分らしく生きてきた妹がいるからです。
 

 

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文・漫画/久保木亜紀