【ごはん編】日常の延長にある“下準備”で無理せずおいしく


ーーー続いては、キャンプ場で食べるごはんについて聞かせてください。

斉藤さん「最近の私たちのスタイルは、“とにかく手軽に身軽に"。
道の駅で野菜や果物を買ったり、地元のスーパーで食材を揃えて現地で使いきる。そのかわり、ベストフーズのマヨネーズろく助の塩など好きな調味料だけは持参します」

達人おすすめのキャンプ場とアウトドア料理【スタイリスト斉藤くみさん&福田麻琴さん】_img0
斉藤さんの朝ごはん。パン屋さんで食パンを1斤買ってカットしてもらい、それぞれ好きな具材を挟んで。ケチャップなどのソース類はこだわりのものを持っていく

ーーーたしかに、旅先にお気に入りのスーパーが見つかったらそれも楽しみのひとつになりそうですよね。具体的にどんな料理をつくるんですか?

斉藤さん「最近の定番はサムギョプサルです。白髪ねぎとかキムチとか野菜と一緒に食べられるし、豚バラは残っても硬くならないので、次の日は刻んでチャーハンにします! あとは焼き鳥。近所に、注文すると串に刺しておいてくれるお肉屋さんがあるので、50〜100本くらい頼んで、七輪で焼いて食べます。これは小さい子も喜んで食べるのでおすすめです。
ダッチオーブンを使った“THEキャンプ”みたいな料理はあまりしません。キャンプ料理と意気込まず、家のキッチンの延長としてとらえたほうがストレスなくできる気がします」

達人おすすめのキャンプ場とアウトドア料理【スタイリスト斉藤くみさん&福田麻琴さん】_img1

ラムチョップとサムギョプサル。ご飯はストウブを持って行き、現地で炊く

福田さん「私もとにかく身軽に行きたいので、食材は現地調達。地元のスーパーや道の駅に行くことが多いです。特におじいちゃん、おばあちゃんと子どもで行くときなどは、お惣菜を買って済ませてしまうことも。自然の中でその土地のものを食べるだけで特別な体験になります。
ただ、料理上手な友人と一緒にキャンプに行ったときは、家でお肉などの具材を漬け込んで焼くだけの状態にして持ってきてくれて、それがとても美味しくて感動しました。そうか、下準備をしてくれば、自然の中でこんなに美味しいものが食べられるんだ!と目からウロコでしたね。下準備はキャンプをワンランクアップさせてくれると思います」

斉藤さん「下準備していくものでいうと、最近いいなと思ったのがキーマカレー。家で調理して、パパ達がテントを張っている間にご飯を炊いておけばすぐに食べられますし、残ったら次の日にホットサンドに。これが美味しくて、みんな大好きなんです! あと最近はみんなのリクエストがあったので冷やし坦々麺を作りました。スープを仕込んでペットボトルに入れて10人前作りました(笑)」

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ーーーすごい! キャンプといったらバーベキューを必ずするものだと思っていました……。

福田さん「私はキャンプに行ってもバーナーやコンロで済ませて炭をおこさないことも多いですよ。あれをしなきゃこれをしなきゃと思うと億劫になってしまうので。ただ自然の中にいるだけでもすごくいいと思うので、気軽に出かけてみてほしいです!」

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バーナーを持つ福田さんの息子さん。子どもに火の熱さや怖さを体験させられるのもアウトドアならでは

キャンプの経験を重ねたおふたりが共通して語ってくれたのは、「とにかく無理をしないこと」。キャンプに慣れた達人でさえ、キャンプが大変で億劫なものにならないように常に行き先や持ち物をアップデートしていることがわかりました。

後編は、斉藤さん、福田さんが現在愛用しているキャンプ用品と、スタイリストならではのアウトドアファッションについてお伺いします。こちらもお楽しみに!


取材・文/宮島麻衣
構成/片岡千晶(編集部)
 
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