親は親らしく、子どもは子どもらしく。人は誰しも、相手に“らしい”振る舞いを求めてしまうもの。それが叶わずストレスが溜まってしまう場合はどうすれば良いのでしょう? 3ヵ月先まで予約のとれない心理カウンセラーとして大人気の根本裕幸さんに、子としての心の持ちようを教えてもらいました。

 

猫たくさん母さんさんからの質問

Q. 私の気持ちを汲んでくれない両親にきつく当たってしまいます。


どうしても実家の両親にキツく当たってしまいます。話をしていてもイライラしてしまう。もう80歳なので、残された時間を考えても、もっと穏やかに付き合いたいのに……。
2年前に私が大きな病気をしたときに、両親は受け入れてくれませんでした。まだ疑いの段階なのに、2人は歩けなくなるほど酔っ払い、お店の人に私の病気のことを話してしまい、一番不安がっていた私が主人と迎えに行きました。でも2人は覚えてもいませんでした。

私の髪の毛が抜けてきたときも、あえて見せたら、母は泣きながら「辛いから見せないで」と。一番辛いのは私です。ただ「大丈夫」と抱きしめて欲しかっただけなのに。父は私が子供の時から無神経な人で、テレビを見て泣いていると、「何泣いてんだ!」と笑う人。私の息子も「ジジ、うるさいし、しつこい」と言っています。

主人には、「昔のことはどうすることもできないんだから、自分のためにイライラしないで聞き流して付き合いなさい」と言われます。自分でも分かっているのですが、会うとちょっとしたことでイライラしてグッタリ疲れます。最近、終活のために姉と2人で実家の片付けをしていて、行くたびに具合が悪くなってしまうのです。このままだと、またストレスから病気になってしまうのではないかと不安です。どうかイライラしない方法を教えていただきたいです。(51歳)


根本裕幸さんの回答

A. 人間関係におけるストレスの多くは、相手にない能力を求めることで生じます。


質問者さんは、大人になった今もまだ親を強く求めているのですね。51年も付き合ってきたのなら、親がどういう人間かもう分かっているはずですが、今も親に期待をし、甘えたい、依存したい、という気持ちを捨てきれていない。“理想の親”を求めて続けているのです。この心理は、夫婦関係においてもよく見られます。優しい夫、あるいは優しい妻であってほしい……と。相手にその能力がないと分かっているのに、理想を求めてしまうわけですから、ストレスが溜まるのは当然です。

 
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