年末が近づいてきて、話題に出るのがふるさと納税。気になっているものの、まだ始めていない方もいるのでは?
編集部員の片岡は、コロナ禍で時間ができた今年の初夏にはじめたそう。
「もっと早くやればよかった!」と話す片岡とマネーコラムニストの西山美紀が、ふるさと納税について話しました。
まだ間に合う今年分のふるさと納税
片岡:私、今年初めてふるさと納税をはじめたんです。
1年くらい前から西山さんやいろいろな方におすすめされて気になっていたのですが、「手続きが面倒くさそう」「本当にお得なのかな」「野菜やフルーツがたくさん届いても冷蔵庫に入らない」という思いもありつつ、忙しいことを理由になかなか始められなくて。
でも、コロナで家にいる時間ができて、GWに一歩、踏み出してみました。
西山:ついに!ですよね。実際にやってみていかがでした?
片岡:「何で今までやらなかったんだろう」って心から悔やまれます(笑)。ものすごく楽しいですよね。はじめた時期はコロナで家にいて1日3食をつくっているタイミング。
旬のフルーツや野菜、お米などが本当にありがたくて。フルーツや野菜も、スーパーでは最近高くなりましたしね。
我が家では、無農薬の七分づきのお米をいつも買っていたのですが、ふるさと納税の返礼品のラインナップでも見つけて驚きました。
西山:返礼品一覧を眺めているだけで楽しくなってきますよね。「日本各地にこんなにいいものがあるんだ!」という発見にもつながって。
片岡:そうそう!私はポータルサイトの「ふるさとチョイス」から選んでいるのですが、サイトを1つに絞れば、合計金額がいくらかもわかりやすいですね。サイトがおしゃれで見やすくて、返礼品も多くてネットショッピングしている感覚です。
西山:「ふるさとチョイス」をはじめ、「楽天ふるさと納税」、「ふるなび」など、ポータルサイトもたくさん増えました。デザインや紹介方法、返礼品などもサイトによって異なるので、初めての方はぜひいろいろチェックして、好みにあうものを見つけてほしいですね。
片岡:ふるさと納税って、簡単にいうと「自分が住んでいる自治体に納めている税金の一部を地方に移して、そのお礼としてその地方から返礼品をもらえる。そのときにいくつ返礼品をもらったとしても年間2000円だけ費用がかかる」という考えであっていますよね?
西山:はい、そうですね! ちなみに返礼品は、寄付金額の30%以内のものを受け取ることができます。また、自分の税金から差し引かれる「ふるさと納税」に使える上限金額(その年の1年間あたり)は、年収や家族構成などによって変わります。その金額の目安は総務省のサイトやふるさと納税ポータルサイトで簡単に確認できます。
例えば、本人の年収が500万円で、中学生以下のお子さんがいて、共働きの場合、総務省のサイトにあるこの表を見ると6万1000円が上限額の目安だとわかります。同じ条件で本人の年収が800万円なら、上限額の目安は12万9000円ですね。
もう少し詳しく知りたい場合は「シミュレーション」で年収などを入力するのもおすすめ。各ふるさと納税のポータルサイトにもわかりやすいシミュレーションがあります。
片岡:上限金額は、事前チェックが大切ですよね……。それも面倒だな、と思っていたのですが去年の源泉徴収票を会社で手に入れて、今年の年収のイメージから確認できました(笑)。ちなみに、西山さんはいつごろからやっていますか?
西山:2012年か2013年ごろからで、もう8年くらいですかね。
昔はまわりで誰もやっていなくて、自治体のHPを一つずつ見て、ふるさと納税というコーナーがあったらチェックする、という地道な作業でした。父母の出身地である山口県に寄付をしたりして、懐かしい地域を応援できてうれしかったです。
でも、あまり知られていなかったので、夫から「そんなにいい話があるなんて、何かワナがあるのでは?」と疑われていましたが、「地方を応援する仕組み」ということを説明しつづけたら納得して、今は届いたフルーツやお肉や海鮮を、家族で美味しくいただいています(笑)。
片岡:やっぱり最初はよくわからないですよね。うちも夫が今も「怪しい」といって始めてくれなくて……。2020年分がそろそろ終わりそうなので、「ぜひやって!」とお願いしているくらいなくてはならない楽しみです。PCのブックマークにはミモレと、ふるさとチョイスと、あとは最近投資信託の積み立てを始めた証券会社がありますよ(笑)。
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