2021年は六白金星の年。前年の2020年は新型コロナウイルス感染症に世界中が大きな打撃を受け、誰もが大なり小なりの「今まで通りではない日々」を強いられたわけですが、世の中的にはそこからの立ち直りが粘り強く続けられていくことになります。が、一気にV字回復……というわけではなさそうです。大きな困難が起きたとき、メディアではよく「一日でも早く元通りの日々に」と言いますが、おそらくは「元通り」というところからの脱却が求められるようになるのでしょう。ただそれは決して簡単なことではなく、さまざまな人の思惑や事情が複雑に絡み合いながら奮闘する、そんなことが多くなるのだろうと思います。

では、個人についてはどうでしょうか?
2021年は、「人としてどうあるか」というところが、真正面から問われる年です。たとえば仕事であれば、成功したりいいポジションに就いたりする人よりも、人として正しい行動をし、人の役に立とうという気持ちを持つ人のほうが高い評価を得るようになるでしょう。お金についても、たくさん持っていることよりも自分や人のために価値ある使い方をされるほうが信頼されます。

こうしたことは、日常のなかでは「評価された!」「信頼された!」とは感じにくいのかもしれません。「これでいいのかな」という迷いはあっても、人として正しいと思うことをひとつひとつ、丁寧に選択していく。その積み重ねが、評価や信頼につながります。だから、いつも以上に目の前の損得に振り回されず、自分の価値判断を大切にしたいところです。

私は思うのですが、こうした「人としてどうあるか」という価値判断は、得てして年齢をある程度重ねてからのほうが、バランスが良くなるのではないでしょうか。そう、つまりmi-mollet世代こそ“強い”のではないか――そんな気持ちが、私のなかにはあります。喜びだけではなく悲しみもあり、誰かが得をすれば誰かが損をすることもあり、理屈では動かない人々に囲まれている、それが世の中です。そのなかで変に理想に偏りすぎることなく、変に刹那的にならず、自分も人も尊重できるバランス感覚は、この1年をしなやかに泳ぎ抜くには非常に役立つのではないかと思います。上半期は、まずは変化に慣れるとき。ひとつひとつ、丁寧に、今年流のやり方で選択していきましょう。

 

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構成/藤本容子