今から10年前、2010年11月16日は、キャサリン妃がウィリアム王子と婚約された日です。
同年前月、10月にホリデー先のケニアでプロポーズ。そして翌月にはロンドン、セントジェームズ宮殿にて婚約会見が行われました。

ハニカミながらもとっても嬉しそうなウィリアム王子に、喜びが溢れんばかりのフィアンセ、ケイト・ミドルトンさん。交際から10年目にしてついにロイヤルメンバー入り、プリンセスとなることが決定したこの日。

そんな婚約発表からはや今年で10年。世界中が注目した、婚約発表の日のキャサリン妃ファッションを振り返ってみましょう。

 


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フォトコールの場所は、ダイアナ元妃の思い出が残る宮殿

写真:AP/アフロ

婚約発表から数時間後、お二人の会見が行われたのは、セント・ジェームズ宮殿の“ステートルーム”。
同敷地内には、父チャールズ皇太子の邸宅“クラレンスハウス”、ご結婚前までのベアトリス王女&ユージェニー王女に、アン王女の住居があるほか、様々な王室セレモニーが行われてきた礼拝堂“チャペル・ロイヤル”も。
1840年にはヴィクトリア女王とアルバート王子の結婚式、またジョージ王子、ルイ王子と、ケンブリッ公爵家のプリンス達の洗礼式が行われたのも、同礼拝堂です。
なかでも英国民の記憶に最も残るのは、ダイアナ元妃の遺体が安置されていた場所であることかもしれません。

生前にはダイアナ元妃のオフィスとしても使われていたこの宮殿を、歴史的な婚約会見の場所として選ばれたのは、この喜ばしい発表を亡き母とともに、という想いからなのでしょう。
 

フィアンセ初日のワンピースは、ダイアナ元妃と同じロイヤルブルー

写真:Shutterstock/アフロ
1981年2月24日に行われたダイアナ元妃婚約発表。写真:Camera Press/アフロ

プリンスのフィアンセとしての晴れの日にキャサリン妃が選ばれたのは、ご結婚前から愛用のブランド、イッサロンドン。そして愛用デザインのラップワンピースでした。

義理の母ダイアナ元妃の婚約時を思い起こさせるロイヤルブルーに、長袖・膝丈のフィット&フレアー。フェミニンな雰囲気ながらも、大きくVに開いた胸元はチラリとセクシーさも覗かせるワンピース。初々しさと爽やかさ、そしてロイヤルらしさもある、パーフェクトな選択をされたキャサリン妃です。

ビスポークが基本だったそれまでの伝統と異なり、既製品という、私たちでも買える身近なものであったことも手伝って、会見直後から24時間以内に世界中の在庫が消えたほどの人気に。これが、いわゆる”キャサリン妃効果”の始まりでした。

一般出身という庶民感覚と親近感を武器に、ここからキャサリン妃はファッションを通して国民の心を魅了していかれます。

振り返りつつ、ふと気付きましたが……シルクジャージーと素材も楽チン、かつ着やすく、しかも女性らしさもあるこの手のワンピースって、まさに今のコロナ禍にピッタリでは??再びトレンドとなる可能性ありかも……乞うご期待です!
 

婚約指輪は、ダイアナ元妃から引き継がれたサファイア&ダイアモンド

写真:ロイター/アフロ

亡き母の遺品として、このリングを所有されていたのは実はハリー王子でした。プロポーズに際し、ウィリアム王子が弟に頼み、自身が所有されていたカルティエの時計と交換されたことで、リングはキャサリン妃の元へ。

チャールズ皇太子のプロポーズとともにではなく、ダイアナ元妃がご自身でガラードのコレクションサンプルから選ばれたのは、18Kのホワイトゴールドに14個のダイアモンドが、12カラットのブルーセイロン・サファイアを囲むように彩られたリング。価格は28000ポンド(約386万円)。

様々な説が飛び交いながらも、「サファイアが好き。とても美しかったから」というシンプルな理由で選ばれたことを、のちにダイアナ元妃が語られたそうです。

プロポーズ後、王室ジュエラー、G.コリンズ&サンズによるキャサリン妃のためのサイズ直しがなされましたが、ロイヤルウエディング当日は、リング内側のプラチナのビーズによって調整されていたのだとか。

婚約会見後のインタビューでキャサリン妃は、この指輪について、「ちゃんとこの指輪のお世話をしていけるよう願っています。とてもとてもスペシャルなものだから……」と話され、ご結婚以来、公務の時には必ず着用されていて、まるでお守りのように、常に元妃の指輪が一緒です。

この日のドレスがリングに合わせて選ばれたことは言うまでもありませんね。
 

 
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