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40歳独身フリーランスの私が「飽きる勇気」を持つ大草直子さんに言われたこと

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40歳独身フリーランスの私が「飽きる勇気」を持つ大草直子さんに言われたこと_img0
 

絶賛発売中の大草さんの『飽きる勇気 好きな2割にフォーカスする生き方』、光栄にもライティングを担当させていただきました、畑中美香です。今回、とってもラッキーな役を担うことができた私が感じた、大草さんから学んだことや、本に込めた思いや魅力をお伝えします。

 


私が取材中にぶつけた個人的なモヤモヤに対して大草さんがくれた言葉とは


ファッション誌界にいるのであれば、知らない人はいないであろう、大草直子さん。私はビューティ系のライターですが、大草さんの活躍は百も承知。人を介せば、たどれる距離感ではあるけれども、大草さんとの接点は、これまで15年近く雑誌やメディアに携わってきて、ほぼゼロでした。

そんな私に今回巡ってきた『飽きる勇気』のライティング。仕事も家庭も充実した、女性として憧れの生き方を体現している大草さんに、みっちり話が聞ける!
ワクワク感はもちろんありましたが、反面、編集者という意味では業界の先輩。しかも、これまで著書はすべてご自身で書いていらっしゃる――いうなれば雲の上のような方の本を、面識もない、キャリアもまだまだの私が書いていいの? 当初は、緊張と不安のほうが断然、上回っていました。


当然、取材の1〜2回目は「失礼しちゃいけない」「たくさん話を聞かなくちゃ」と、緊張&ものすごく前のめり、というか空回りしていました。多分。それはきっと、大草さんにも伝わっていたような気も……。

けれども、実は人見知りという性格や、自信がなかったからこそ自分を信じる根拠を仕事で掴みたかったという情熱。取材中、何度もおっしゃる「今までのご縁やチャンスを今後は返していきたい」という言葉を聞くつれ、「大草さんは、少し先を歩んで照らしてくれてる」――そんなふうに感じるようになりました。すると、やっぱり私自身が抱えているモヤモヤみたいなものを相談したくなるんですよね。


私自身は、出版社を辞めてフリーランスになってちょうど5年目。このまま、ただのライター・エディターとしてやっていくだけでいいの? と疑問を抱きつつも、何をしたいのか、何ができるのかわからなくてモヤモヤしていました。


今年で40歳にもかかわらず、独身・彼ナシ・好きな人ナシ・出会いナシ、なプライベートにもモヤモヤ……。そんな話を、取材のなかでしたのです。忘れもしない代官山蔦屋の2階で。そのとき、大草さんに言われたのが、「逆算して動く」ということでした。


『飽きる勇気』のなかでは、大草さんは編集者になるために逆算して大学や進路選びをしてきた、と語られていますが、私にも「ここ数年内に結婚したいと思うのなら、逆算して行動しなさい。相談所やお見合いするもよし、アプリで婚活するのもよし、逆算すれば何をすべきかわかるよね」と。


いつまで経っても欲しい、実現したいと願い続けることは、実は苦しい


そして、同時に言われたのが、「I will」と願い続けるのは苦しいんだよ、ということ。――もうコレ、目から鱗でした。本当にそうなんですよね。


個人的には、やりたいことリストとか、欲しいものリストを書くのが好きなのですが、いつまで経っても欲しいと思い続けること、実現したいと思い続けることって、実は苦しいのだと。確かにそう! 


やらない言い訳、できない言い訳、買わない理由を作って、常に居座っている欲しいものや、やりたいこと、ないですか? 私はたくさんあるのです。だけど、それって実は苦しいんですよね。叶っていないから。


そう言われて、この夏は、「一緒にやる友達がいないから」と、やりたいことリストに数年間居座っていた、サーフィンデビューをしました。パートナーも欲しいので、婚活アプリも登録しました。(けど始動してない……)。私の場合は、「I will」を「I do」「I did」へと昇華していけるように、ひとつひとつ、訓練するように、後回しにせず踏み出してみることが大事なのだな、と今改めて感じます。

自分をラクにするための明かりみたいな感覚で読んでもらいたい


本のなかで、繰り返し言われるのが、「自分を好きになることは訓練できるよ」、というメッセージ。英会話や筋トレと同じようにとありますが、本当に、コツコツ自分に立ち戻ることが大切なのだと思います。


自分軸で生きることって、結婚してても独身でも、子供がいてもいなくても、仕事をしていても専業主婦でも、女でも男でも大切なのに、ついつい忘れてしまいがちなこと。ですから、独身でも読んでいいですか?というご質問をいただくこともありましたが、もちろんです。きっと、読むときの状況や気持ちによって、胸にささる言葉があると思います。


自分に立ち戻るための、自分をラクにするための明かりみたいな感覚で読んでいただけたら、と制作に携わったひとりとして思っていますし、私自身もそうやってこの本を傍に置いて、自分軸に戻る訓練を続けていきたいな、と思っています。

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『飽きる勇気 好きな2割にフォーカスする生き方』
発売日:2020年11月13日
定価:本体1300円(税別)
サイズ:四六判 208ページ

飽きることも、変わることも、
自分を愛することも、全部わがままじゃない。

商品開発やイベント出演のオファーが絶えないスタイリングディレクターで、ウェブマガジンミモレのコンセプトディレクターも務める大草直子氏。時代の転換点を⾒据え、「変化することを恐れない軽やかな⽣き⽅」のコツを指南する初の生き方本をこの度刊行しました。

「今の仕事・生き方でいいのかモヤモヤしている」「いつも人と比べてしまう」「子育てに自信がない」など人生に悩むすべての人がラクに生きられるヒントが満載の一冊です。

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畑中 美香

ファッション誌のビューティ担当を経てフリーランスに。美容は人生を通じた人体実験だと思っているので、アイテムも美容法も日々トライ&エラーです。5年以上続いているのは、朝晩の半身浴と冷え取り靴下。万年ダイエッターでもあります。