【40代老化】男性が気になるシワは口もとより目もとだった!効率的シワケアの真実
今、ここにあるエイジングもともかくとして、この先どうなるか考えると憂鬱……。ならば、やっておくべきは「老化の予習」。エイジングについて正しい知識を身につければ、先回りできることも多いはずだから。ミモレ読者の少し上世代、「まさに日々エイジングを実感中」というビューティエディター入江信子さんとともにお勉強!
目もとのシワで意志や自信、
口もとのシワで幸せ印象が減っていく!?
年齢を重ねるほど、人は美しさと深みを増していく。若さ至上主義は間違い。はい、その考え方は真っ当だし、人として理想だと思います。とはいえ、いつだって私たちの心の中には、「老けたくない」「若く見られたい」という煩悩があるわけでして。理想と煩悩に折り合いをつけるのが、今の時代の婦人の生きる道なのです。
ではどうするか? 敵=老化に勝つには敵を知るべし。そして正しい対策を立てるべし。
というわけで、シワのプロフェッショナル、ポーラの研究員、斉藤優子さんに突撃!
まずはズバリ、「シワは顔の印象をどこまで左右するのか」。人と話してると、「シワを見られているみたいでイヤ」と思う人は多いはず。でも反対に、自分が思うほど、人はあなたのその悩みを気にしていない(言い換えれば、「あんたのことなんて見てないよ」ということですが)という話もあったりして。で、実際、どうなの?
「『シワがある女性を見るとどう思いますか?』という質問に、男性、女性とも9割以上の人が『若くはないと感じる』と答えました。一方、『シワがある男性を見るとどう思いますか?』と問いかけると、『若くはないと感じる』と答えた男性が8割以上だったのに、そう答えた女性は6割弱。女性は男性のシワに甘く、女性のシワに厳しいようです」(斉藤さん)
「男のシワは年輪、女のシワは加齢」と考える風潮があるのは知っていたけれど、数字で突きつけられると、少々ショック。ただ、ツッコミどころはありつつも、とりあえず世間の見方はこうという現実は押さえておくほうがいいかも。
また、他人の顔のどの部分のシワに「年齢を感じる」のか聞いてみると、
「男性が『年齢を感じる』と思っているのは目尻、目のまわりなど、目もと。対して、女性はほうれい線や口もとなど、目もと以外の部分もよく観察しています」(斉藤さん)。目のまわりしか見ていないとは、男たち、わかりやすい……。が、こと男性相手の対人関係に絞る分には、対策は立てやすい!?
と、ここで疑問。シワには不幸ジワと幸せジワがあるって話、聞いたことありませんか? つまり、よく笑う人の目尻にできるシワはいいシワだから、別に気にしなくてもいいじゃない、というアレ。この話に関連した調査をまとめたのが、トップにあげていたチャートです。
ここで再度、冒頭の写真を見てみて!
「目もとにシワやたるみがある顔は、シワやたるみがない顔に比べて、『強い意志、信念を持っている』『生き生き、はつらつとしている』『知性と気品がある』『自信に満ちていて頼りたくなる』という印象を受けにくくなります。そして、口もとにシワやたるみがある顔は、『親しくなりたい』『幸せそう』という印象が薄くなるとわかりました」(斉藤さん)。
要は、「目もと=意志の強さを語るパーツ」「口もと=親近感や幸福度を語るパーツ」なのだけど、エイジングで変化が起きると、その「語る力」が弱くなるのだそう。確かに目もとにシワがあると、凛とした雰囲気が失われるというのは、誰しもが思うこと。また、口もとにシワがあれば、不機嫌そうに見えて、近づきがたく思ってしまうのも本当といえそう。
「さらに額や眉間のシワが強調されると、上品、健康的、若々しいといった印象が目減りし、疲れている印象を与えるとの報告もあります」(斉藤さん)。う〜ん、残念ながら、シワはマイナスなイメージの元なのは間違いなさそう。好感度の高い人を目指すなら、煩悩上等と割り切って、対策に励むが勝ち。
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斉藤優子さん
ポーラ化成工業株式会社 フロンティア研究所 主任研究員
1999年にポーラ化成工業(株)入社。シワ改善ケア・リンクルショット メディカルセラム、美白ケア、総合アンチエイジングケアなどの成分開発や効果実証を担当。