予断を許さない状況が続いていますが、皆様お元気でしょうか。
手洗い、うがい、マスク。もう当たり前になっていますが、しっかり丁寧にやっていきましょうね!

松雪泰子さんか片桐はいりさんか。ダブルキャストは“見比べ”がおすすめ!【女優・宮下今日子の観劇ガイド】_img0
 
 

【写真】宮下今日子さんの私服スナップ>>

今回は、2つの二人芝居のご紹介です。
1つ目は、大大大好きな岩松 了さんの新作『そして春になった』

松雪泰子さんか片桐はいりさんか。ダブルキャストは“見比べ”がおすすめ!【女優・宮下今日子の観劇ガイド】_img1
 

映画監督の妻と、その監督の愛人であった女優。その設定だけでもうドキドキ。
こちらダブルキャストで、松雪泰子さんとソニンさん、片桐はいりさんと瀧内公美さんの2バージョンです。
松雪さんとはいりさんの本妻!! ソニンさんと瀧内さんの愛人!!
「どっちも観たい!!」ので、どちらも観に行きます!

岩松さんのお芝居を観ると、「あぁ、あのセリフ言いたい!」ってなります。ので、戯曲本を買ってこっそり家で言ってみたりします(笑)。
今回は、どんなスリリングなセリフのやり取りがあるのでしょう! 楽しみです。

もう一本は、阿佐ヶ谷スパイダース『ともだちが来た』

松雪泰子さんか片桐はいりさんか。ダブルキャストは“見比べ”がおすすめ!【女優・宮下今日子の観劇ガイド】_img2
 
松雪泰子さんか片桐はいりさんか。ダブルキャストは“見比べ”がおすすめ!【女優・宮下今日子の観劇ガイド】_img3
写真中央:中山祐一朗
松雪泰子さんか片桐はいりさんか。ダブルキャストは“見比べ”がおすすめ!【女優・宮下今日子の観劇ガイド】_img4
長塚圭史

阿佐ヶ谷スパイダースは、通常、長塚圭史さんが作・演出をしているのですが、この作品は鈴江敏郎さんの作で、劇団員の中山祐一朗さんの演出です。
実はこの作品、先に紹介している岩松 了さんの演出で、1997年に吹越 満さんと中山さんで上演されていました。そして2003年には阿佐ヶ谷スパイダースで、中山さんが演出を努め、長塚圭史さんと伊達 暁さんでも上演されています。
今回こちらもダブルキャストで、阿佐ヶ谷スパイダースからは若手劇団員の坂本慶介、森 一生が、ヨーロッパ企画からは本多 力、土佐和成が参加し、異なる劇団同士でペアを作ります。
こちらもどちらも観ないと!

劇場もしっかり感染対策をして臨んでいますので、状況の許す方はぜひ観に行ってみてください。

ではまた再来週に!
 


<今回ご紹介した舞台>

M&Oplays プロデュース 『そして春になった』

別荘地の林の中にある、ある映画監督の別荘。監督の妻と、愛人だった女優は、かつてこの別荘で、一人の男をめぐって憎みあったこともあった。それは監督に、若い新しい愛人ができた今でも二人の心に残っていた。だが、ある出来事がきっかけで、二人の関係は共感ともいえる感情を抱くようになっていく。

■日時:12月8日(火)~13日(日)
■会場:本多劇場
■チケット料金:5500円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
■作・演出:岩松 了
■出演:松雪泰子、ソニン、瀧内公美、片桐はいり
*ダブルキャストの詳細については、HPで確認してください。

※動画配信サービスでの配信を予定しています。 詳細は後日、下記HPで確認してください。

詳細&チケット購入はこちらから>>

阿佐ヶ谷スパイダース『ともだちが来た』

うだるような暑さの、ある夏の日。「私」の前に、高校時代の同級生「友」が現れる。とても遠いところからやってきたという「友」との久しぶりの再会を喜ぶが、ふとしたはずみで出た「友」の言葉から、二人の間にある、埋めることのできない大きな溝に気付かされる。 1995 年第 2 回 OMS <扇町ミュージアムスクエア>戯曲賞・大賞受賞作(鈴江俊郎)。

■日時:12月3日(木)~13日(日)
■会場:下北沢小劇場 B1
■チケット料金:全席自由4500円(整理番号付・税込)
■作:鈴江俊郎
■演出:中山祐一朗
■出演:坂本慶介・本多力(ヨーロッパ企画)
土佐和成(ヨーロッパ企画)・森一生
*ダブルキャストの詳細については、HPで確認してください。

※3日、4日に、ライブ配信あり。チケット料金:3000円

詳細&チケット購入はこちらから>>

撮影/目黒智子
構成/神山典子

 

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