新規参入したキャメロン・ディアスはオーガニックワインで勝負

キャメロン・ディアスはインスタで「Avaline」に合うレシピを紹介。

そしてもうひとりは、なんとキャメロン・ディアス。2015年にミュージシャンのベンジー・マッデンと結婚して以来、キャメロンは事実上女優を引退し、夫との時間を大切にしてきました。昨年末には、長い不妊治療の末、代理母を使って女の子を授かっています。そんな中、ある日、女友達で企業家のキャサリン・パワーとワインを飲みながらおしゃべりしていて、オーガニックで、添加物をできるだけ使わない、クリーンなワインを作ろうと思い立ったとのこと。名前は「Avaline」。南仏のロゼと、スペインのドライな白の2種類でスタートしました。“クリーンなワイン”という定義には、業界関係者から反論が出たりもしたのですが、売れ行きは好評で、その後グレナーシュとシラーの赤ブレンドも発売しています。値段はどれも24ドル。気取ったワインショップでなく、あえて大手のスーパーやディスカウントチェーンのターゲットなどに卸すのは、普通の人がいつも行く店で買えるようにしたいからとのこと。
キャメロンは、これらのワインに合う料理のクッキングビデオに自ら出演しては、インスタグラムに投稿したりもしています。コロナのロックダウン下でも続けられ、子育てとも両立しやすい、クリエイティブなセカンドキャリアを見つけたということでしょうか。

 


猿渡由紀
L.A.在住映画ジャーナリスト
神戸市出身。上智大学文学部新聞学科卒業。女性誌編集者（映画担当）を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスター、映画監督のインタビュー記事や、撮影現場リポート記事、ハリウッド事情のコラムを、『シュプール』『ハーパース バザー日本版』『週刊文春』『週刊SPA!』『Movie ぴあ』『キネマ旬報』のほか、雑誌や新聞、Yahoo、ぴあ、シネマトゥデイ、東洋経済オンラインなどのウェブサイトに寄稿。米女性映画批評家サークル（WFCC）会員。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。

構成／榎本明日香
　
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