昨今ニュースで聞くようなひどい虐待ではないけれど、かつて親にされたことを恨む気持ちがいつまでも消えない……。そんなふうに苦しんでいる人は少なくないようです。自身も虐待経験を持ち、児童虐待防止機構理事長、アンガーマネジメントファシリテーターなどとして活動する島田妙子さんは「恨む気持ちを消す必要は全くない!」とアドバイスをくれました。

 


ちるっとさんからの質問

Q. 子供の頃の虐待をいまだに根に持ってしまう。割り切るにはどうしたらいいですか?


虐待とまではいきませんが、中学~高校の頃、親から軽い暴力を受けることが多く、そのことをいまだに根に持ってしまいます。母親は更年期もあったと思うのですが、私が朝起きなかったり反抗的な態度をとったりすると爆発的にキレて殴ったり蹴られたりしました。といってもあざになるほどではなく、たんこぶができるくらいです。父親は、母親の味方をして一緒に殴る、という感じでした。今はそんなことはなく、親とは一応普通に付き合っています。が、私は会うと、コイツら昔私のこと殴ってたな……と思い出してイラッとします。昔自分をイジメてた主犯が、同窓会とかでフレンドリーに接してきたときのような気分です。幼い子供が虐待で死んでいるのに、中学生が殴られたくらいで、なに30超えてもトラウマぶってんだよ……と自分でも思うし、根に持つとかダサい気がして何とか割り切りたいです。大人になった今、どう向き合えばいいでしょうか?(35歳)


島田妙子さんの回答

A. 割り切る必要はありません。心の中で悪態をつくことで自分を守ってください。


私も親から虐待されていましたので、ちるっとさんの気持ちはめちゃくちゃ分かります。自分を責める必要なんて、全くありません! 自分が辛かったのですから、根に持ってしまうのは正常な感情です。それなのにちるっとさんは今は普通に親と付き合っている。これはもうブラボーです。めちゃめちゃ大人になっていると思いますよ!

私などは、親に二度殺されかけましたから、あてつけで自殺しようとしたこともありました。私が死ねば親も目を覚ますだろうと思ったのです。でも私には兄がいたので、兄が「なんで何も悪くない俺たちが死なないといけないんだ」と言ってくれた。そのおかげで、頑張って生きようと思うことができました。でも当時の私は、「あてつけに死んでやろうと思う自分は腹黒い」と、自分を責める気持ちも持っていたんです。だから本当に、ちるっとさんの気持ちは分かりますよ。

 
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