日本社会でよく言われる“空気が読めない人”。でもそういう人に、ただ腹を立てていたのでは何の解決にもなりません。子供時代に虐待された経験を持ち、児童虐待防止機構理事長、アンガーマネジメントファシリテーターなどとして活動する島田妙子さんに、職場で取るべき対応策を教えていただきました。

 


あおわんさんからの質問

Q. KYな同僚に、キレまくる上司。2人とも態度をあらためてもらいたい。


職場に空気の読めない女性(40代)がおり、上司が彼女にイラついて怒鳴ったり、机をバーンと叩いたり、といったことが日々起きています。周囲から見ても問題は女性のほうにあると思います。彼女は仕事のミスが多いし、それを注意されても絶対に謝りません。言葉もいつもストレートで、柔らかい言い方ができないし、今それを言っちゃダメでしょ、ということも平気で言います。トラブルメーカーなので次々と支店を変わっており、前の支店では、支店の女性全員が彼女の異動嘆願書を出しているほどです。上司はストレスから医者にかかっており、腹が立つとトイレに駆け込んで怒りをおさめるなど努力はしています。上司いわく、「彼女はアスペルガーだ」とのこと。上司が怒鳴ったりしているのを見るのは嫌ですし、彼女にも態度を改めてもらいたい。どうしたらいいのでしょうか?(45歳)


島田妙子さんの回答

A. 物事をハッキリ言うのは「良い悪い」で判断できません。ただ会社の風潮に合っていないだけです。


人は腹が立ち、その怒りをどう表現していいか分からない時、大抵は“モノ”“他人”“自分”のどれかに当たります。基本、どんな人もこの3つの選択になるのですね。ですがこれって、当たっているほうも当たられているほうも、情けない気持ちになるものです。もちろん腹が立つという行為は誰にもあること。それ自体は正常です。ではその怒りをどう伝えるか。それをしっかり学ぶととてもラクになるのです。

一番のオススメは、職場全員でアンガーマネジメントを受けていただくことです。上司も、その上司を怒らせている女性も、そしてあおわんさん含め他の同僚も、皆一緒に受けるのがベストです。今はアンガーマネジメント講習を取り入れている職場も多いので、是非上の人に「受けさせてください」と嘆願書を出してほしいと思います。

 
  • 1
  • 2