子供をいつも怒鳴っていたら、最近は効果がなくなってきてしまった。それどころか親をなめたような態度をとるように! こんな時はどうすれば……? 子供時代に虐待された経験を持ち、児童虐待防止機構理事長、アンガーマネジメントファシリテーターなどとして活動する島田妙子さんが、怒りに任せて子供を叱る危険性について教えてくれました。

 


エビアンさんからの質問

Q. 子供を怒鳴っていたら怖がらなくなり、バカにすらしてくるようになりました。


小学生と幼稚園の兄弟が毎日、常にケンカばかり。それをおさめようとして私も毎日、朝から怒鳴り散らしてしまいます。でも常に怒鳴ってしまうから、子供たちはまったく怖がらず、逆に行動がエスカレートして、親をバカにするような言葉を吐くようになりました。それに対しても、私はさらにイライラ。どう二人に接していけばいいのでしょうか?(40歳)


島田妙子さんの回答

A. 子供のやることは親のやっていること。自分が怒ることをやめるのが先決です。


叱られた時の子供の行動というのは、2つに分かれます。1つは、恐怖感から反抗しないパターン。恐怖心があると、3歳ぐらいの、まだ分別のつかない年齢の子でも泣かないのです。泣くと親をまた怒らせることを知っているから。実は危険なのは、こちらのほうです。

一方、スーパーなどでもよく見かけますが、怒る親に対して泣きわめいて反抗する子。この場合は、実はまだ大丈夫。親は子供の行動を止めようとして怒っているだけで、虐待まではいっていないと言える。アンガーマネジメントを覚えれば何とかなるレベルです。エビアンさんの場合は、こちらのパターンだと思われますね。

ただ覚えておいてほしいのは、子供は親のやった通りに行動する、ということです。子供たちがケンカをするのは、エビアンさんと同じことをしているだけ。だからまずはエビアンさん自身が、自分の“怒り”を認識することが大事です。もちろん認識したからといって、すぐに怒らない自分になれるわけではありません。ですがそれによって、今まで10回怒っていたのが9回に減らせるかもしれない。9回に減れば、次は8回となり、7回となり、6回となり……と、どんどん減らせることができます。まずは、子供は自分と同じことをしていたんだと認識して、怒りをコントロールするようにしましょう。

そもそも怒っているときというのはアドレナリンが大量に分泌されているので、冷静な判断ができません。だから怒ったとしても、アドレナリン分泌が落ち着くまで待つことが大事です。そして治まったところで、子供たちに何を伝えたかったのか考え、それから伝えるようにしてください。メーターが振り切っている状態で何かを言ったとしても、まともなことを言えるはずはありませんから。

ここでよくある親の反論が、「優しく言っても子供は聞かない」というものです。ですが、むしろそれは逆です。

 
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