ライターさかいもゆるがアラフォー以上で結婚したカップルへのインタビューを通じて、結婚とは、夫婦とは何かを考える連載です。今回は、マッチングアプリで婚活をして40歳でスピード婚を果たした春香さんへのマッチング成功の秘訣を伺いました。

春香さん(45歳)、道助さん(44歳)。39歳のとき、40歳までに結婚したいと一念発起し、マッチングアプリで3ヶ月がんばると決めて期間限定の婚活をスタート。そこで出会った相手と本当に40歳で結婚!


大事なのは容姿よりも身だしなみ!


婚活アプリで知り合ってメッセージ交換して1週間。最初の面接(初デートを婚活用語ではこう呼ぶそうです)で初めて会った道助さんは、プロフィールの写真と印象が変わりませんでした。

アプリでの出会いは大抵実際会うとイメージしていた2割減でガッカリパターンが多い中、印象が変わらない時点でまずかなりラッキー。

 

春香さん:私は容姿というよりもファッションや身だしなみをチェックしていました。そもそも婚活で好みのイケメンを期待してはいなかったですし、道助さんもタイプではなかったので。清潔感や持ち物から推し量れる生活水準、常識などを見てましたね。

さかい:ネットでの出会いって怖いと思っている人も多いようですが、その点はどうでしたか?

春香さん:私も怖いとは感じていたので、彼に会う前に友達に「今からアプリの相手と会うけど、何日か経っても私から連絡がなかったら捜索願いを出してね」と頼んでありました(笑)。


住んでる部屋で生活水準を見抜け!


だけどお互い婚活しているとわかっているため話が早く、探り合いの必要がなくて楽だったというのは、婚活アプリの出会いならでは。結局3回目のデートで道助さんから「付き合ってください」と言われ交際がスタート。初面接から1ヶ月後くらいの出来事でした。

春香さん:周りからは、「え? 相手誰? ネットで出会ったなんて大丈夫?」と散々言われました。でもその後私が結婚してから友達にも勧めて、やっぱりアプリで会って結婚した子が他にも居るんですよ。


付き合い始めてから春香さんがチェックしたのは、住んでいる部屋の様子。これによって真っ当な生活をしていそうか、お給料とのバランスから大体推測できるとか。
 

 

そのほかには、

・家族構成
・両親との同居の可能性がないかどうか
・連絡頻度のペースの相性

などを確認。

連絡頻度に関しては、春香さんは必要最低限派。無駄な世間話のキャッチボールは必要ないと考えているため、マメな人は苦手。

春香さん:そこが合わないとお互いストレスになりますからね。
 

逆にキャッチボール的会話を楽しみたい私は連絡不精の男性は無理なので、コミュニケーションの相性ってたしかに大事だなと納得。連絡ひとつ取っても、個性は色々ですね。

付き合って約3ヶ月後には一緒に住み始め、彼の親が「ちゃんと入籍しなさい」と言い始めたため、「じゃあそうしよう」という流れで結婚が決まりました。

ちなみに春香さんは他人と暮らすのは初めて。

さかい:アラフォーにして初めて他人と暮らすのって不安じゃなかったですか?

春香さん:それが、道助さんとは全然違和感がなくて。一緒に住んでも窮屈さがなかったんです。


それだけ相性がいいから結婚に至った、という話なんでしょうね〜。恋人でも、好きなんだけどずっと一緒だと緊張してしまって、帰るとちょっとほっとしちゃう相手と、同じ空間に居るのが楽で心地いい相手とが居ますもんね。春香さんと道助さんは、お互いが後者だったということでしょうか。

そんなわけで、プロポーズも特になく、交際7ヶ月でスルッとゴールインしたふたり。その後のアラフォーならではの結婚式や晩婚さんの新婚生活のリアルなどのお話は、次回に続きます。
 

イラスト/いとうひでみ
構成/川端里恵(編集部)

 

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