ライターさかいもゆるがアラフォー以上で結婚したカップルへのインタビューを通じて、結婚とは、夫婦とは何かを考える連載です。マッチングアプリで婚活をして40歳でスピード婚を果たした春香さんへの結婚までの経緯を伺いました。

春香さん(45歳)、道助さん(44歳)。39歳のとき、40歳までに結婚したいと一念発起し、マッチングアプリで3ヶ月がんばると決めて期間限定の婚活をスタート。そこで出会った相手と本当に40歳で結婚!


バツイチ男性と結婚するメリットとは?

 

すでに同棲しており、道助さんからのプロポーズは特になく結婚したという、春香さんと道助さん。

道助さんがバツイチだったこともあり、式は親しい友人と親戚だけを集めた、こじんまりしたものに。

ところでバツイチの男性との交際や結婚って、離婚理由が気になりますよね?その理由如何では、自分と結婚しても同じことの繰り返しになる気もしますし……。

離婚理由を聞かないまま結婚する人も居るようですが、私は断然「聞いちゃう派」です。まあ、本人に非がある場合、それを正直に話してくれるとは限りませんが(と、離婚経験者は語る)。

さかい:彼がなぜ離婚したかという理由は聞きましたか?

春香さん:もちろんです。ただ、彼の話では、10年結婚していて、奥さん側の鬱病とパニック障害が理由で、その原因は「仕事のせいだ」と言っているのですが、私は内心、道助さんが原因だろうなと思ってるんです。

さかい:え。

春香さん:本人は気づいてないみたいですけど、彼はいわゆる〝俺様〟系のところがあって。主張が強くてマイペースなタイプ。話し方も自己中気味だし、きっと奥さんはそれに疲れちゃったんだろうなあ、って。周りの人たちからの話を聞いていて、何となく察しました。

さかい:春香さんはそこは気にならなかったんですか?

春香さん:はい、私はそういうのを突っぱねられる、気が強い性格なので(笑)。

なるほど〜〜〜。夫婦って相性だと言いますが、欠点も組み合わせ次第では結婚生活を送る上での障害にはならないということなのですね。

これ、実は自分の両親を見て感じていました。私の両親は離婚したあとにそれぞれ別の相手と再婚しているのですが、ふたりで居るときは相性最悪でケンカばかりしていたのが、再婚後はどちらも新しいパートナーとものすごく上手くいってるんです。

それは、父と母が若くして結婚してすぐに私を授かったことでいろんな意味で余裕がなかったりしたこともあるだろうし、もうひとつは、夫婦としての相性が悪かったのだろうな〜、と。だから結局夫婦も、一緒になるタイミングと相性次第というところがあるんじゃないでしょうか。

春香さん:バツイチならではのいいところとしては、一度失敗しているから、結婚に夢を持っていないことですかね。「生活するとはこういうものだ」と現実を知っている感じですし、披露宴も一度経験しているので、仕切りがスムーズでした。普通、男性って結婚式にあまり興味がないけど、うちは道助さんが積極的に「これとこれを決めて、予算はこれくらいで」とサクサク指示してくれたので、決断が早かったです。

中にはそういうのを不快と感じて過去に嫉妬する初婚女性も居ると思うので、現実的な性格の春香さんと道助さんの相性がやっぱりいいということなのかも。

ふたりの披露宴から、結婚してからの現状の話は次回に続きます。

イラスト/いとうひでみ
構成/川端里恵(編集部)

 

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