コロナ禍で変わる医師の生活〜おやつを食べられなくなった理由_img0
すでに新型コロナワクチンを接種した山田悠史医師

ニューヨークの病院に勤務し、日々、新型コロナ患者と向き合う山田悠史医師に、コロナ禍における医師の働き方について聞きました。

山田悠史先生に書いてほしい、テーマや質問を募集します。
山田悠史先生ご本人が読んで、回答します!

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【山田悠史医師への質問】コロナ禍で、医師のみなさんはどんな日々を送っているのですか?


まずお断りをしておかなければならないのは、「医師」と言っても千差万別であるということです。同じ東京都内の、同じ内科医でも病院によって、あるいは個人によって働き方は大きく異なるでしょう。

ただ、普段病院にかからない人にとっては、そもそも医師がどんな仕事をしているかすら、想像も難しいかもしれません。

今回読者の方から、医師の働き方についてのご質問をいただきました。私は医師としてのほとんどの時間を東京とニューヨークのいずれかでしか過ごしていないので大きく偏った視点かもしれませんが、このコロナ禍にそれぞれの都市で働いた経験から、一人の医師がどんな働き方をしているのかをご紹介できればと思います。

念を押しておきますが、あくまで私の経験なので、全ての医師がこうだとは思わないでくださいね。


【質問1】朝、昼、晩の食事はどうしているのですか?


病院での仕事は朝が早いことが多いので、私自身は朝ごはんを自宅ではとりません。少し緊張をしているというのもあるのかもしれませんが、食欲もあまりわかないのです。特にこちらアメリカでは、より朝が早い傾向があるかもしれません。私は普段コーヒーを片手に徒歩で通勤し、病院に到着後、コーヒーを飲みながら、夜間の患者さんの変化を電子カルテで確認します。

では日本では違ったのかと振り返ってみると、日本にいた頃も、朝5時頃に自宅を出発し、車の信号待ちなどの間にコーヒーを飲み、軽くパンをつまむなどしていたので、大きな違いはないかもしれません。

昼食のスタイルは、きっと病院によって大きく異なるのではないかと思います。特にコロナ禍では、感染への懸念から、食堂や売店が休止となった病院も少なくありません。実際に私が働いていた病院でも、食料がまったく病院内で手に入らなくなった期間がありました。これは日本でも米国でも同様で、この時期には、自宅近くで買ったものを持ち込むなどしていました。

 
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