ただし、どこの世界にも、困った人にボランティアで力を貸してくれる素晴らしい方たちがいるものです。東京でも、ニューヨークでもほとんど同じ状況でしたが、ボランティアで無料のご飯を提供してくださったり、東京にいた頃には、毎日日替わりでお弁当が届けられ、時には励ましの手紙が入っていたりして、感激したのを覚えています。

現在は、昨春とは異なり、私の勤務するニューヨークの病院ではフードコートが職員にだけオープンしています。時間がある時にはそこで昼食を買い、電子カルテのある仕事スペースでご飯をとります。残念なことにこのコロナ禍では、1人で黙々とご飯を食べることが推奨されているため、少し寂しいですが机に向かって食事をしています。

忙しい日には、昼ごはんを食べそびれる日も珍しくはありません。そういう日は、夜までコーヒーだけということになってしまうのですが、忙しい日はアドレナリンが出ているからか、お腹もすかず気がついたら夜、というのが普通です。

アメリカの良いところは、どんなに忙しくても、どんなにコロナウイルスの感染者が増えても、夜はきちんと仕事を終えられることが多いところだと思います。

夕飯だけは、必ずきちんと自宅でとることができています。

しかし、日本では夜も病院で、コンビニで買ったものをつまむということもしばしばあったことを認めなくてはいけません。また「当直」と言う名のもと、昼間働いた流れでそのまま夜も勤務し、翌日まで仕事という時もあります。さらに、当直も忙しくなると、真夜中まで飲まず食わず、という日もないわけではありませんでした。

こんなことを言うと、本当に不健康な生活をしていると思われてしまうかもしれませんが、規則正しく昼も夜もきちっととれる時もあります。

食生活は、自分の受け持つ患者さんの具合などによっても大きく左右されてしまうので、典型的な日を描くのはなかなか難しいですね。

 


【質問2】おやつはどうしていますか?


医師を代表しておやつについて意見するのは難しいですが、私個人は、(甘いもの好きなのもあり)おやつはコロナ禍に入る前にはよくポケットに入れていました。ご飯を食べそびれた時に飢えを凌ぐ方法として重宝していたのです。

しかし、感染流行が始まって、感染予防の意味もありやめてしまい、今は仕事中におやつをとることはすっかりなくなってしまいました。