人気エディター・ライターであり、お料理好き、美味しい物好きとしても有名なarikoさん。先日、新刊『arikoの美味しいルーティン』を出版された記念でインスタライブが開催!ミモレブロガーの山根亜希子さんが生徒となって、簡単で見栄えのする副菜2品を教わりました。さらにはarikoさん愛用の調味料や器、調理器具も公開しているので、ぜひ最後まで読んで下さいね。

普段はエプロンしない派だという山根さん。インスタライブのために以前買ったキャスキッドソンのエプロンを引っ張り出してきたそう。インスタライブ当日は、夕飯用に『arikoの美味しいルーティン』の煮込みハンバーグを作ってからスタジオ入り!

今回教わったのは、最近Instagramで反響があるという「レタスのサラダ」と『arikoの美味しいルーティン』のカバー写真にもなっている「しらすのフリッタータ」。どちらも少ない食材で美味しくできて、本当に簡単! コツをarikoさんに伺うと「ちょっとしたひと手間を惜しまないこと。そして食材が少なく、簡単だからこそ調味料にはこだわること」とのこと。早速、作り方を教えていただきましょう。

Instagramで話題!
「レタスのサラダ」

 

材料
レタス       1玉
アンチョビフィレ  4切れ
ホワイトバルサミコ 大さじ1
塩・こしょう 適量
パルミジャーノ・レッジャーノ 適量
オリーブオイル 適量

作り方
1 レタスの芯をくりぬき、そこから流水で洗う。レタス全体をキッチンペーパーでくるみ、ビニール袋に入れて冷蔵庫で20~30分冷やしておく。

2 レタスを袋から取り出し、くりぬいたところに親指をかけて半分に割る。さらに半分に割り、割った面が上になるようにして器に盛る。

3 レタスの上にそれぞれアンチョビフィレを1切れずつのせ、ホワイトバルサミコを回しかけ、塩・こしょうをする。

4 パルミジャーノ・レッジャーノをたっぷりと削りかけ、オリーブオイルを回しかける。
※お好みで追いチーズをしても!

「レタス」を簡単に美味しく作るひと手間

一枚一枚洗うと面倒なので、芯をくりぬき、流水で洗うと簡単!
水で洗って冷蔵庫で冷やすとパリパリになって食感からおいしくなる!
レタスは手で大胆に割ることで新鮮で見栄えのするひと品に

山根さんコメント「レタスがパリッパリ! こんなパリパリになるんですね! 違う!ひと手間ですが、やるべきですね。ホワイトバルサミコがつんとしなくてちょうどいい酸味です」

 

arikoさんこだわりの調味料たち

ワインビネガーよりも酸味がまろやかでほんのり甘みのある
「ホワイトバルサミコ」

熟成期間が短く、琥珀色をしたバルサミコ。料理の色彩はそのままにバルサミコの香りと酸味をプラスできる。アルチェネロ 有機ホワイトバルサミコビネガー

「ワインビネガーよりも酸味がまろやかでちょっとだけ甘みがあるホワイトバルサミコ。サラダだけでなく冷製パスタに使ったり、桃やみかんなどのフルーツ、トマトなどの野菜にかけていただくことも。ヨーグルトにいちごなどのフルーツをのせて、塩とホワイトバルサミコをかけても美味しいですよ。高価のものは熟成していて甘みも強いので、ほどよくまろやかな酸味を楽しむならお手頃価格のものがむしろおすすめです」(arikoさん)
 

生で使うならちょっといい
「エキストラヴァージンオリーブオイル」で

石臼で搾ったコールドプレスの一番搾りオリーブオイル。スパイシーでこくのある風味が特徴。サンテラモ エクストラヴァージンオリーブオイル グリーンラベル

「料理の仕上げに生でかけるときは、ちょっといいエキストラヴァージンオイルを。サンテラモはグリーンレーベルとホワイトレーベルがあるんですが、生でかけるときはグリーンがおすすめ。秋頃にはオリーブオイルもワインのように”ヌーヴォー”と言われる初物が出ていることがあるので、”食べ比べ”してみると面白いですよ」(arikoさん)
 

arikoさんおすすめの調理器具

チーズがふんわり削れる
「マイクロプレイン ゼスター グレーター」

チーズはもちろん、にんにく、玉ねぎなどをおろしたり、チョコレートを削ってパウダー状にするなど、使い勝手のいいグレーター。力をかけなくても刃の上で軽く滑らすだけで削ることができる。マイクロプレイン ゼスター グレーター

「パルミジャーノ・レッジャーノをグレーターで削るとふわふわになって、味も見た目も本格的に。レモンの皮などを削るときも使っています」(arikoさん)

続いて「しらすのフリッタータ」に。こちらはarikoさんが月イチペースで“詣でている”というイタリアン『オルランド』でいただいたものをarikoさん流に簡単にアレンジ!

新刊のカバーを飾った逸品!
「しらすのフリッタータ」

 

材料(20㎝のフライパン1個分)
卵 4個
釜揚げしらす 50g
青唐辛子 1/2本
パルミジャーノ・レッジャーノ(粉末) 大さじ2
塩 少々
オリーブオイル 大さじ2

作り方
1 青唐辛子は種を取ってみじん切りにする。

2 ボウルに卵を割り入れて溶きほぐし、しらす、パルミジャーノ・レッジャーノ、塩を加えて混ぜ合わせる。

3 フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけ、青唐辛子を入れてさっと炒めたところに2の卵液を流し入れる。卵のふちが固まってきたら箸で混ぜ合わせ、全体が半熟状態になったら、ふたをして表面がふっくらするまで1~2分焼く。

4 フライパンから滑らせるように器に移し、お好みでオリーブオイルをかけたり、葉野菜、しらすをのせる。

※辛いのが苦手な方は青唐辛子抜きで。

食材選びで「しらすのフリッタータ」を簡単に美味しく

釜揚げしらす
「通常は釜揚げしらすを使っていますが、もし生しらすがあったらぜひ生しらすで! 」(arikoさん)

青唐辛子
「下処理するときは、ビニール手袋をすることをおすすめします。とても辛いので素手で触ると痛くなることも。また、余った分は種を取ってみじん切りにして冷凍保存しておくと便利。もしくは醤油、みりん、ごま油に漬けて青唐辛子醤油を作っておくのもおすすめです。冷や奴などにかけるとおいしいですよ」(arikoさん)

山根さんコメント「美味しい!チーズの香りがいい。しらすの風味も感じられて美味しいです。ひっくり返さなくていいのが、ラクでうれしい」

arikoさんおすすめの調理器具

マイヤーのフライパン

卵料理、煮物、炒め物など、万能に使えるロングセラー。外はホーローで内面のふっ素樹脂なので長持ち。 マイヤー サーキュロン ウルティマム フライパン 20cm

「フライパンはマイヤーのものを愛用。価格も手ごろなものもあるので、いくつか大きさ違いで持っています。キッチン道具は黒とシルバーで統一しているので、マイヤーのものがしっくりくるんです」(arikoさん)


arikoさんおすすめの器

「サタルニア チボリ」シリーズ

イタリアのトラットリアやバールでもよく使われているサタルニアのお皿。arikoさんが愛用しているのは、真っ白で幅広いリムがある「チボリ」シリーズ

「何にでも合うシンプルな白で、ラウンド、オーバル、ボウルなどがサイズ違いであるので、揃えておくと便利です。やや重いんですが、とても丈夫なので気兼ねせず使えるところもいいですね」(arikoさん)

「リビー ヴァイスロイ」シリーズ

しっかりとした重さと厚さ、アイボリーな温もりのある色合いがアメリカンカントリーを感じさせる「リビーヴァイスロイ」シリーズ。耐久性と耐熱性を兼ね備えたアメリカを代表する食器です。

「こちらはアメリカのメーカーのもので、ダイナーやステーキハウスの定番で使われているお皿。ベージュでリムにラインが可愛いですよね。サタルニアと同じく、業務用のお皿なので丈夫で価格もお手頃。定番のものなので、割ってしまったり、枚数を増やしたいときにも補充がしやすいのも業務用のいいところです」(arikoさん)

永島義教さんのアルミリムプレート

アルミやステンレス、真鍮などで器やカトラリーを作る作家・永島義教さんのアルミリムプレート

「上の2つのシリーズとは違って、作家さんの器です。アルミなど金属の器もあると食卓のアクセントになってくれます。エスニックにも合いますし、クッキーをのせたりしています」(arikoさん)


簡単なのに美味しくて、そして見た目も素敵なarikoさんのレシピ。新刊『arikoの美味しいルーティン』には、おうち中華や鍋、居酒屋風こつまみなどのレシピなどのレシピとともに、美味しく作るちょっとしたコツがたくさん詰まっているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

『arikoの美味しいルーティン』
著者 ariko 224ページ/1400円

読むだけで、今日から料理の味が変わります

写真だけじゃわからない、arikoさんが「美味しい」のためいつもしている、“料理のコツのコツ“を集めました。たとえば・・・「ドレッシングはお酢多め+油少なめ」「生姜焼きもハンバーグも冷たいフライパンからスタート」「鶏ささみは砂糖でしっとり柔らかくさせる」「ナポリタンは麺のゆで汁でしっとり」「ひき肉は酒を含ませてジューシーに」などなど、目かウロコのコツで、毎日のごはんはもっと簡単に、もっともっと美味しくなります!

構成・文/幸山梨奈