【質問3】コロナの後遺症にもある、慢性疲労症候群とはどんな病気ですか?


慢性疲労症候群とは、まさに読んで字の如くですが、慢性的に疲労が続いてしまう病気です。少なくとも半年間のうち半分以上を強い疲労に苛まれる場合、慢性疲労症候群が疑われます。

新型コロナウイルス感染症との関連性はまだ必ずしも明らかではありませんが、後遺症の患者さんを診療していると、それなりの数の方が該当するように思われます。

 

この慢性疲労症候群は、従来から「EBウイルス」と呼ばれるウイルスの感染症を代表としたウイルス感染の後に発症することが報告されてきました(参考5)。

症状には、疲れやすさの他に、集中力の低下、頭痛、筋肉痛や関節痛といった症状がみられるのが典型的です。

普段から運動をする方は、運動をした後にだるさや疲れがとれた、というのを経験したことがあるかもしれませんが、この慢性疲労症候群では、過度の運動で症状が悪化するのも特徴的です。

診断にあたっては、貧血や甲状腺の機能異常、睡眠時無呼吸症候群といった病気と症状が似るので、自己判断せず病院を受診していただくのが大切です。こういった病気の可能性を除外するための問診や診察、検査を行って、最終的に診断することができます。

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